Shopifyでサブスクを導入するには、APIとアプリの2種類の方法があります。APIで導入するには専門的な知識やスキルが必要ですが、アプリなら簡単にサブスクを自身のオンラインショップに導入可能です。しかも、サブスクアプリの中には日本製のアプリも存在します。もちろん日本語に対応しており、設定画面もすべて日本語です。今回の記事では、サブスクを利用する方法やメリット、日本製のサブスクアプリについて解説します。くわえて、アプリの導入方法についても画像付きでまとめます。
目次
Shopifyでサブスク(定期購入)を利用する方法
Shopifyでサブスク(定期購入)を導入する方法は2つあります。APIを利用する方法とアプリを利用する方法です。導入するサブスクの仕組みや販売する商品、開発期間、専門知識を持つ人材などによって、APIとアプリのどちらが最適なのか異なります。それぞれのメリット・デメリットや必要なスキルを見極めた上で判断しましょう。
APIで利用する
2020年10月にShopifyは、APIでサブスクに対応できるようになりました。APIを活用すれば、アプリをインストールせずにサブスクが導入できます。サブスクAPIは3種類あり、すべて英語での提供です。
「Selling Plan API」は「今すぐ購入」以外のさまざまな新しい販売方法をサポートしています。「Subscription Contract API」はサブスクの契約と管理を行うAPIです。「Customer Payment Method API」は便利な決済のための手段を提供しています。APIを利用するには、知識を持った専門家のカスタマイズが必要です。Shopifyを扱う制作会社やエンジニアへ依頼しましょう。
アプリで利用する
APIの利用には、専門知識を持った人材や専門家への依頼が必要です。専門知識を持った人材がいない場合、APIの導入には費用がかさみます。しかし、アプリなら手軽にサブスクを導入可能です。APIと比べて開発期間も必要ないため、短時間でサブスクを構築できます。
くわえて、APIの利用は英語が必須ですが、アプリは日本製のものもリリースされています。設定画面や導入で英語に悩む必要はありません。サブスクアプリは日本製のものが3つあります。サブスクの仕組みや商品によって適切なアプリを選びましょう。ただし、サブスクアプリではShopifyの決済方法が引き継ぎできません。アプリに、新たに決済方法を設定する必要があるので注意しましょう。
サブスク(定期購入)のメリット
サブスクのメリットは3つあります。
- 収益が安定して予測しやすい
- 新規顧客を獲得しやすい
- 利用者データの分析・活用ができる
サブスクをはじめるにあたって、強みやメリットについてしっかりと認識しておきましょう。
収益が安定して予測しやすい
サブスクの大きなメリットの1つは、収益が安定するので予測しやすいことです。従来の販売方法では顧客の人数も、商品の販売数も安定しません。売り上げを正確に予測することは難しいでしょう。
しかし、サブスクでは利用料金が定額で、顧客さえつかめば一定の売り上げが毎月入ってきます。顧客の数がわかれば正確な売り上げの予測が可能です。安定した収益が得られることは企業にとって大きなアドバンテージです。
新規顧客を獲得しやすい
サブスクビジネスは買い切りに比べて初期費用がかからず、毎月一定の料金を支払うだけで利用できます。そのため、ユーザーが未体験の分野でも手軽に試せることもあり、新規顧客が獲得しやすいでしょう。
くわえて、サブスクは退会がいつでもできますので、手軽にはじめられます。ユーザーにとってサブスクはハードルが低いサービスです。新規顧客が獲得しやすい反面、継続性について企業側は考慮する必要があります。退会が続けば売り上げが減少し、企業にとっては損失です。いかにユーザーのサービス利用を継続させるかが企業に問われます。
利用者データの分析・活用
サブスクのユーザーはパソコンやスマートフォンから利用申し込みを行います。利用申し込みの仕組みによっては、ユーザーの年齢や居住地、性別、職業、関心のある分野などを得られます。
ユーザーのデータが集まってくると、さまざまな分野に応用可能です。提供しているサブスクを好んでいる客層、ユーザーのライフスタイルの傾向、関心の高い分野などがデータで分析できます。分析結果は提供している商品の改善に役立てるとともに、新しい商品やサービスの開発にも役立つでしょう。ひいては顧客満足度の向上にもつながります。
おすすめの日本製サブスク(定期購入)アプリ3選
日本製のサブスクアプリを3つ紹介します。
Mikawaya Subscription
Mikawaya Subscriptionは、オンラインショップ運営者が作ったサブスクアプリです。ほかのアプリからの移行や2段階割引などの機能が充実しています。日本製のアプリであり、サポートや説明文、設定画面もすべて日本語です。また、開発者によるサポートも充実しており、利用マニュアルも用意されています。
プランには無料のライトプランと有料のベーシックプランがあり、ベーシックプランは月額49ドルです。サブスクの運営が難しいと感じている人も安心。Mikawaya Subscriptionではクローズドなコミュニティへの無料案内も付いています。
Nocode Subscription
Nocode Subscriptionは名前の通り、完全ノーコードでサブスクが導入できます。デザイナーやエンジニアに依頼しなければならないような作業や、テーマファイルの編集は一切不要です。
豊富な販売オプションを備えており、プリペイド販売やライセンスキーの販売にも対応しています。もちろん、全面的に日本語対応です。プランは無料のスタータープランと、月額29ドルのベーシックプランがあります。Nocode Subscriptionの最大の特徴は、手数料が無料なことです。
定期購買
定期購買はサブスクの運用に必要な機能が揃った、日本製のサブスクアプリです。ほかのアプリからの移行が可能で、さまざまなサポートも充実しています。くわえて、多数のアプリとの連携も充実。ほかのサービスとの連携で売り上げ向上が目指せます。プランには無料プランと、月額49ドルのスタンダードプランがあります。ただし、無料プランはShopify peymentのテストモードでしか利用できません。
Mikawaya Subscriptionの導入・設定方法
Mikawaya Subscriptionの導入・設定方法について解説します。
インストール方法
Mikawaya Subscriptionのインストール方法を画像付きで解説します。ログインして「アプリ管理」→「ストアをカスタマイズ」を開きます。
アプリストア(英語版)に切り替わるので、ページ最下部のフッター部分で「English」を「日本語」に切り替えます。
日本語に切り替えたら、検索窓に「Mikawaya Subscription」と入力して検索。
「Mikawaya Subscription」が表示されるのでクリック。
「アプリを追加する」をクリックしてストアにアプリを追加します。
確認画面になるので「アプリをインストール」をクリック。
初期設定
初期設定について解説します。
サブスクリプショングループの作成
「ダッシュボード」→「サブスクリプショングループを作成」から、グループを作成します。
クリックすると設定画面が表示されますので、「グループ名」「管理用名称」「プラン名」などを入力していきましょう。入力し終わったら「保存」をクリックしてください。
Shopify Paymentsの有効化
次にShopify Paymentsを有効化しましょう。購入のテストを行う場合は、テストモードで設定してください。
テーマにコードをインストール
次に、テーマにコードをインストールしましょう。
表示された設定で、インストールするテーマを選んで手順通りに進めてください。
顧客アカウントの設定
顧客アカウントの設定も行いましょう。「ダッシュボード」→「顧客アカウントを任意、または必要にする」から行えます。
顧客はサブスクの購入状況を管理画面から確認できます。「アカウントを任意にする」か「アカウント作成を必須にする」を設定画面で選択しましょう。
まとめ
サブスクは、売り上げが安定したり新規購入を獲得しやすいなどのメリットがあるビジネスモデルで、一度軌道に乗れば安定した売り上げを計上し続けることができます。ShopifyではサブスクがAPI・アプリの2種類の方法で利用可能で、APIは専門的な知識が必要ですが、アプリでの導入は手軽に行えます。
サブスクアプリには日本製も存在しており、説明文や設定画面などがすべて日本語対応です。英語で悪戦苦闘する必要もなく、簡単にインストールできます。サブスクアプリをインストールして、オンラインショップの安定した経営を行いましょう。
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