Shopifyでデジタルコンテンツを販売するメリットと販売方法を解説

「デジタルコンテンツをECサイトで販売したいけど、Shopifyでデジタルコンテンツを販売できるのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、Shopifyでデジタルコンテンツの販売を行うことは可能です。デジタルコンテンツの販売は難しいというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実は決して難しくはありません。ここでは、Shopifyでデジタルコンテンツの販売を行うための方法を初心者にも分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

Shopifyで販売できるデジタルコンテンツとは?

Shopifyで販売できるデジタルコンテンツとは?

デジタルコンテンツとは、デジタルデバイス上でデータとして提供する商品のことで、物理的な形のない商品のことを指します。Shopifyで販売できるデジタルコンテンツには、おもに以下のようなものがあります。

音楽・音声

音楽は、デジタルコンテンツの中でもアートの一種として高い需要があります。本格的な楽曲の販売はもちろん、着信音のような短時間の楽曲もアートコンテンツの一種として販売することができます。また、朗読などの音声のみを販売することも可能です。

画像

絵画や写真などの画像は、アートコンテンツとして販売することができます。お気に入りの画像を、スマホやPCの壁紙などに使用したいと考えている顧客は多いので、固定のファンを獲得すれば大きな収益も期待できるでしょう。また、バナーやボタンなど、Webサイト制作などに使用する素材も画像として販売することができます。

動画

動画は、特に資格やスキルを習得するためのサポートなど、さまざまな教育コンテンツを配信することに適しており、「eラーニング」などの呼称で定着しています。また、LIVE映像・旅行記・体験レポートなどの視聴コンテンツも、固定ファンを獲得できれば収益につながるサービスです。

電子書籍

電子書籍は、おもに文学作品や漫画などの創作物が中心ですが、レシピなどの情報系のコンテンツも需要があります。また、教育コンテンツも電子書籍として配信することにより、顧客の学習のサポートにつながるでしょう。

テンプレートやフォーマット

書類を作成するための書式を提供するテンプレートやフォーマットも、常に需要のあるコンテンツです。使いやすいテンプレートやフォーマットを提供できれば、ユーザーの間で口コミで評判が広まり、固定ファンを獲得できる可能性を秘めています。

サブスクリプション

サブスクリプション(通称サブスク)は、何らかのサービスを定期購入するシステムで、おもに音楽・動画・雑誌などが提供されています。近年多くの人々に利用されているサブスクリプションも、デジタルコンテンツとして販売することができます。月額会員制などと異なり、基本的にいつでも解約できることが特徴です。

NFTの登場で注目されているデジタルコンテンツ

2021年はNFTが大きな話題となりましたが、今後アートコンテンツの新しい形として定着するかどうか注目されています。既に多くの国内企業もNFTへ参入することを表明しており、デジタルコンテンツの一つとして取り扱いを検討してみるのも良いでしょう。

Shopifyでデジタルコンテンツを販売するメリット

Shopifyでデジタルコンテンツを販売するメリット

在庫切れによるトラブルが皆無

デジタルコンテンツは形のない商品であり、顧客は商品をダウンロードすれば良いので、一般的な物販と異なり在庫をストックしておく必要がありません。そのため、在庫切れによるトラブルがなく、注文を受けた商品を確実に販売することができます。

商品発送の必要がない

前述のように、デジタルコンテンツは商品をダウンロードするだけで顧客の手元に届くので、一般的な物販のように商品を発送する必要がありません。そのため、送料が不要で梱包の手間もかからず、発送に関するトラブルが起きる心配もないのです。

利益率が高い

在庫管理と商品発送が不要ということは、それだけ手間がかからないため、人件費の削減につながるので、商品の売却によって得られる利益率が高くなります。また、多くの作業はECサイト上の管理機能によって行うため、作業の自動化につながって効率が良くなることも、利益率が高くなる要因です。

集客パターンが豊富

デジタルコンテンツは形のない商品なので、サンプルを提供したり無料お試し期間を設けるなど、さまざまなサービスを提供して集客につなげることができます。

Shopifyでデジタルコンテンツを販売するための手順

Shopifyでデジタルコンテンツを販売するための手順

商品発送の無効化

Shopifyは元々は物品販売を想定して構築されているプラットフォームなので、デジタルコンテンツを販売する場合には、それに適した設定が事前に必要です。販売したいデジタルコンテンツごとに「配送が必要な商品です」のチェックを外しておきましょう。

アプリの導入

Shopifyでデジタルコンテンツを販売するためには、専用のアプリを利用する必要があります。アプリはShopifyが提供している「Digital Downloads」が代表的で、幅広いデジタルコンテンツに対応しており、無料で利用できることもメリットです。

Digital Downloads

通知するメールのテンプレートを設定

デジタルコンテンツの販売には商品の受け渡しや発送がない代わりに、メールによって顧客に通知する必要があります。購入が完了したことと、ダウンロードが完了したことを通知するメールの送信が必要なので、そのためのテンプレートを用意しておきましょう。

Shopifyでデジタルコンテンツを販売できるアプリの導入方法

Shopifyでデジタルコンテンツを販売できるアプリの導入方法

ここでは、Shopifyが提供する無料アプリ「Digital Downloads」を利用してデジタルコンテンツの販売を行う手順を説明します。

「Digital Downloads」の設定

Digital Downloads

まずアプリを入手するために、Shopify app storeから「アプリを追加する」をクリックしてインストールを行ってください。次に、販売したいデジタルコンテンツの設定を行います。Shopifyの管理画面から、販売したいデジタルコンテンツのページを開き、配送と在庫の設定を行う欄の「配送が必要な商品です」と「在庫を追跡する」のチェックを外してください。

次に、商品ページの右上にある「その他の操作」から「Add Digital Attachment」をクリックし、「Digital Downloads」のダッシュボードを開きます。画面の右側に「UPLOAD FILE」というボタンがあるので、これをクリックして販売したいデジタルコンテンツのアップロードを行います。アップロード後のデジタルコンテンツの詳細設定は、「Digital Downloads」ダッシュボードの歯車マークから「Settings」をクリックすると行えます。

メールテンプレートの作成

「Digital Downloads」では、顧客に送信するメールのテンプレートを作成することができます。「Digital Downloads」のダッシュボードの左上に表示されている「Settings」をクリックすると、「Email templates」の右側に2つの項目が表示されます。

そのうちの下側にある「Downloads ready」は、ダウンロードの準備が完了したことを通知するメールのテンプレートなので、通常はこの項目のみを設定します。クリックすると、初期設定のメールのテンプレートが英文で表示されるので、日本語の文章に書き直して保存しましょう。以上で、Shopifyでデジタルコンテンツの販売を行えるようになります。

まとめ

Shopifyでのデジタルコンテンツの販売は、専用のアプリを導入すると簡単に行うことができます。デジタルコンテンツは将来性が高く、今後の成長が見込まれているので、この機会にぜひ販売を始めてみてください。

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