Shopifyで使える決済方法の紹介と設定方法を初心者にも分かりやすく解説

Shopifyではさまざまな決済方法が使用できます。ECサイトでは、顧客が希望する決済方法が設定されていない場合はサイトから離脱されやすい傾向にあるので、決済方法は可能な限り多く用意しておくことが有効です。ここではShopifyで使える決済方法と、設定方法を基本から解説しています。

Shopifyで使える決済方法のメリットと注意点

Shopifyで使える決済方法のメリットと注意点

Shopifyで利用できる決済方法は、お得に利用できるShopify Paymentを始めとして、国内のさまざまな決済サービスにも対応しています。各決済サービスの特徴をそれぞれ順に紹介します。

Shopify Payment

Shopify Paymentは、Shopifyが独自に提供している決済システムで、管理画面で有効化するだけで簡単に利用できます。クレジットカードは、Visa・Mastercard・American Express・JCB・Diners Club・Discoverと、多彩に対応しており、通貨も日本円を始めとする多くの通貨に対応しています。

さらに、Apple PayとGoogle Payは、Shopify Paymentの決済設定でアイコンにチェックを入れるだけで利用することができます。Shopify Paymentを有効化すると、決済手数料以外の追加料金が発生しないので、ShopifyでECサイトを設立するならば、ぜひ利用をおすすめします。

1つ注意することは、Shopify Paymentを利用すると、それまで利用していたクレジットカードとの同時利用ができなくなることです。決済手数料はShopifyの利用プランによって決められており、以下のように上級プランになるほど決済手数料が安くなっています。

ベーシックプランスタンダードプランプレミアムプラン
国内発行カード3.4%3.3%3.25%
海外発行カード3.9%3.85%3.8%

Apple Pay

Apple社が提供する決済システムで、Mastercard・American Express・JCBに対応していますが、 Visaは、日本で発行したカードは実店舗でしか利用できません。決済手数料はShopify Paymentと同じで、Shopify Paymentとの連携も簡単に行うことができます。

Google Pay

Googleが提供する決済システムで、Visa・Mastercard・American Expressの各クレジットカードに対応しています。決済手数料はShopify Paymentと同じで、Apple Payと同じくShopify Paymentとの連携が簡単に設定できます。

Shop Pay

Shop Payは、Visa、Mastercard、American Express、JCBの各クレジットカードに対応しており、日本円が対応通貨です。Shop Payも決済手数料はShopify Paymentと同じで、Shopify Paymentとの連携がしやすい決済方法です。

PayPal

PayPalは、Visa・MasterCard・AMEX・JCB・銀聯など多くのクレジットカードに対応している決済方法で、Shopifyには初期状態から導入されています。決済手数料は3.6% + 40円で、国内の標準レートは月額取引量で変動するシステムです。

海外向けの販売に強みを持ち、22通貨に対応していることがメリットです。

Amazon Pay

Amazon Payは、Visa・MasterCard・American Express・JCBの各クレジットカードに対応可能な決済方法です。決済手数料は3.9%(デジタルコンテンツは4.5%)で、決済時にAmazonのアカウント情報を使用できるので、Amazonをよく利用する人には便利です。また、Amazon PayはShopifyに無料で導入できるというメリットもあります。

携帯キャリア決済

日本の携帯電話3大キャリア(NTT docomo・au・SoftBank)の端末を利用する決済方法です。決済手数料は6.4%(デジタルコンテンツは15%)と、やや高額ですが、クレジットカードを所有していない人でも決済できることがメリットです。

KOMOJU

KOMOJUは、JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Expressの各クレジットカードに対応しており、コンビニ支払いにも対応しています。対応通貨は日本円で、決済手数料はVisa・MasterCardが3.6%、JCB・Diners・American Expressが3.85%、コンビニ支払いが2.75%となっています。スマホによるQRコード決済にも対応していることがメリットです。

GMOイプシロン

Visa・MasterCard・American Express・JCBの各クレジットカードが利用可能で、さらにコンビニ決済・代引き決済・スマートフォンキャリア決済・GMO後払い決済という多彩な決済方法に対応しています。決済手数料は、クレジットカード手数料が最安で3.2%と控えめな設定です。

SBペイメントサービス

国内で広く利用されているPayPayとの連携が可能な決済方法で、QRコード決済が可能です。クレジットカードは、Visa・MasterCard・American Express・JCB・Dinersに対応しており、決済手数料はVisa・MasterCardが3.15%、JCB・Diners・American Expressは3.45%と安価に設定されています。

BitPay

近年急速に普及している仮想通貨を利用した決済方法で、ビットコイン・ビットコインキャッシュに対応しています。決済手数料が1%と非常に安価なことがメリットで、今後さらに仮想通貨の普及が進めば需要が増加することが予想される決済方法です。

Shopify Paymentの設定方法

Shopify Paymentの設定方法

Shopifyの決済方法として、最もおすすめなのはShopify Paymentですが、設定方法はとても簡単です。Shopify Paymentの設定方法は、まず管理画面の「設定」から「一般設定」に進んでストア通貨を表示し、販売エリアで利用したい通貨に設定されているかを確認しましょう。

次に、Shopify Paymentを有効化します。管理画面の「設定」から「決済」へと進み、「Shopify Paymentを有効にする」をクリックしてください。すると、ストア情報と銀行口座に関する情報の入力を求められるので、画面の指示に従って入力しましょう。

ちなみに、Shopify Paymentを有効にしてからでも、のちに無効にすることもできます。無効にしたい場合は、前述のように管理画面の「設定」から「決済」へと進み、「Shopify Paymentを無効にする」をクリックすれば可能です。ただし、Shopify Paymentを無効にすると、決済手数料の他に取引手数料が加算されるので注意してください。

Shopify Paymentについて不明な点があれば、Shopifyヘルプセンターにアクセスすると問題解決に役立ちます。

後払い決済の導入方法についてはこちらをご覧ください。

まとめ

Shopifyで利用できる決済方法はたくさんありますが、ECサイトの販売エリアやターゲットとなる顧客の属性などによって決めると良いでしょう。決済サービスの選択に迷ったときは、Shopify Paymentを利用すれば、手数料を抑えられるうえに他の決済サービスとの連携もできるので、有効に活用してください。