テーマとはデザインの土台となるテンプレートのことで、導入するオンラインショップのデザインや配色、構造を決定します。Shopifyのテーマには無料テーマと有料テーマがありますが、無料テーマは10種類しかリリースされていません。一方、有料テーマはテーマストア内でも70種類以上、テーマストア外まで含めると1300種類以上がリリースされています。今回の記事ではテーマの選び方やメリットとともに、おすすめの有料テーマを解説します。
有料テーマのメリット
Shopifyで有料テーマを選択するメリットは以下の通りです。
- デザイン性・機能性が優れている
- サポートが充実している
- ランニングコストがかからない
デザイン性や機能性が優れている
有料テーマは無料テーマと比べて、デザイン性や機能性に優れています。また、無料テーマは現在、10種類しかリリースされていませんが、有料テーマは多くの種類があります。そのため、有料テーマなら多くの種類から、自身のオンラインショップに適したテーマを選択可能です。公式テーマストアでは70種類以上の有料テーマが公開されており、テーマストア外のものも含めれば1300種類以上あります。
サポートが充実
無料テーマに比べて有料テーマはサポートが充実しています。有料テーマの多くはサードパーティー製で、第三者が提供しています。付属のドキュメントを参照したり、テーマ開発者に直接問い合わせたりしてサポートを受けましょう。
ただし、Shopify Expertを雇うことで、サードパーティー製の有料テーマであってもカスタマイズをサポートしてくれます。Shopify Expertはカスタムページやフォームを追加したり、決済方法をカスタマイズしたりできます。また、カスタマイズしたい箇所を提示して、アドバイスを受けることが可能です。
買い切りでランニングコストがかからない
有料テーマは買い切りで、ランニングコストがかかりません。テーマストアに並べられている有料テーマは、200~300ドル前後で販売されています。テーマストア外の有料テーマは30~40ドル前後が一般的で、テーマストアよりかなり安いです。有料テーマは一度購入すれば、それ以外に費用がかかりません。
有料テーマを選ぶときに気をつけるポイント
有料テーマを選ぶときに気をつけるポイントについて解説します。
テーマの特徴を把握する
テーマ選びのトラブルの多くが、テーマの特徴を把握していないことに起因します。テーマの特徴を把握しないで選んでしまうと、できあがったオンラインショップがイメージとずれることも。テーマの特徴を把握するために、以下のことについて気をつけましょう。
- 機能をしっかりと把握する
- 日本語対応かどうか確認する
- トップページのデザインだけで決めない
Shopifyが日本語化されたのは2018年で、まだまだ日本語対応しているテーマは多くありません。有料テーマが日本語対応しているかどうか、しっかりと確認しましょう。
販売する商品と相性のよいテーマを選ぶ
販売する商品と相性のよいテーマを選ぶことは大切です。たとえば、アパレル関係のオンラインショップの場合はブランドイメージに合っており、おしゃれで画像が映えるデザインがよいでしょう。逆に、雑貨や小物を扱うならポップな感じのデザインが合うかもしれません。
ほかにも、取り扱う商品点数によっても選ぶテーマが左右されます。実店舗と連携する機能の有無も関係してくるでしょう。取り扱う商品によって適したテーマは変わります。どのような機能やデザインが必要なのかしっかりと洗い出しましょう。
トップページ、商品ページ、問い合わせページを確認
テーマを選ぶときは最低でもトップページ、商品ページ、問い合わせページを確認しましょう。この3つのページは、特にユーザーがよく使用するページです。ユーザーがオンラインショップに感じる不満の多くは、上記3ページから発生します。ユーザビリティの観点から納得がいくまでチェックしてください。確認するポイントは「使いやすさ」「わかりやすさ」「デザイン性」の3点です。
有料テーマを探す方法は?
有料テーマを探す方法について解説します。
Shopifyテーマストア
有料テーマを探すもっとも一般的な方法は、テーマストアで探すことです。Shopifyが公式に認定しているテーマばかりなので、高品質なテーマが揃っています。現在は約70種類の有料テーマがリリースされており、商品の数量や扱うジャンル、レイアウト、デザインなどによって絞り込みが可能です。
特に、扱う商品によって絞り込みできるので、相性のよいテーマを簡単に探し出すことができます。安いテーマは150ドル前後、高いテーマは350ドル前後で販売されています。機能性やデザイン性、品質も公式テーマストアなら安心です。
テーマストア外でテーマを探す
有料テーマはテーマストアだけでなく、それ以外でも探せます。Shopifyのテーマを数多く取り扱っているのがthemeforest(テーマフォレスト)です。
themeforestはCMSのテンプレートデザインを取り扱うサイトで、WordPressをはじめとしたさまざまなCMSのテーマが並んでいます。Shopifyで検索すると、1300以上のテーマが表示されます。販売価格は高くても100ドル前後、多くは数十ドルで購入可能です。費用を抑えたい場合や、テーマストアで適切なテーマが見つからない場合に利用してみましょう。
Shopifyの業界別おすすめ有料テーマ30選
Shopifyの有料テーマ30選を業界別に紹介します。
衣料品とアクセサリー
Impulse
Impulseは、フレキシブルでファッショナブルなおすすめ有料テーマ。衣料品やアクセサリー、健康、美容、スポーツ、レジャーなどの幅広い分野に適したテーマで、大規模なオンラインショップにも対応。20種類以上の豊富なセクションが利用可能で、優秀なフィルタリング機能を備えています。口コミでは評価のよいレビューが多く、安心感のあるテーマです。
サイト内検索では複数条件絞り込み、コレクションでの絞り込み、タグでの絞り込みなどがあり、ユーザーが希望の商品の絞り込みを行えます。バリエーションの豊富なオンラインショップでは強い味方になるでしょう。
Impulse公式ページ 価格:320ドル
Prestige
Prestigeは、プレミアムでハイエンドなブランドの訴求を目指した有料テーマです。衣料品やアクセサリー、ビジネス機器などに向いた有料テーマで、美しく輝いたデザインを演出するため、優秀なデザイナーによって作られました。エレガントなデザインでブランドを際立たせます。
ドラッグ&ドロップのセクションブロックを使えば、HTMLやCSSの知識なしにストア全体をカスタマイズできます。商品ページはシンプルな構成ですが、カーソルを当てると商品が拡大します。商品の細かな部分までユーザーが確認できる仕組みです。
Prestige公式ページ 価格:300ドル
Symmetry
Symmetryはファッションや美容、健康などのオンラインショップを構築するのに適した有料テーマです。画面いっぱいに並ぶスライドショーが印象的なテーマで、商品数が多いオンラインショップに適しています。20種類以上のドラッグ&ドロップ可能なセクションを備え、あらゆるカスタマイズが可能です。強力な検索フィルターを備えており、ユーザーが目的の商品に素早くたどり着けます。
Symmetry公式ページ 価格:300ドル
Streamline
Streamlineはインパクトがあり目を引くテーマです。商品点数の多少を問わずオンラインショップを設計でき、簡単にスタートできます。20種類以上のセクションがどこでも利用でき、メタフィールドでは商品のセールスポイントを明確化。焦点を絞ったデザインと高速表示で商品のメッセージをより正確に、素早くユーザーに伝えます。
Streamline公式ページ 価格:320ドル
Pipeline
Pipelineはモバイルのオンラインショップに最適化された、スマートなデザインのテーマです。各ページに自由にドラッグ&ドロップでセクションを追加できたり、あらかじめ用意されているステータステンプレートを使って会社概要を作ったりできます。
Pipeline公式ページ 価格:280ドル
Motion
Motionはアニメーションと動画で、ブランドイメージをクリエイティブするテーマです。オンラインショップのあらゆる部分に緻密なアニメーションが組み込まれており、ユーザーの目を引く仕掛けになっています。Motionは商品を素早く効果的にプロモーションすることができます。
Motion公式ページ 価格:320ドル
Focal
Focalは生活を彩る製品をイメージするのに最適で、大胆かつ柔軟なグリッドスタイルのテーマです。エレガントなアニメーションや個別にカスタマイズできるセクションなど、強力な機能によってブランディングをお手伝い。ユニークでクリエイティブなランディングページで、ユーザーの関心を引きます。
Focal公式ページ 価格:300ドル
Broadcast
Broadcastはインプレッション数とユーザーを増やすために、巧みに設計されたテーマです。会社概要やFAQ、お問い合わせなどあらゆるページが用意されており、簡単にオンラインショップをスタートできます。高速表示とモバイルに最適化されたテーマは、高いパフォーマンスを発揮します。
Broadcast公式ページ 価格:280ドル
Showcase
Showcaseは美しく大胆なフルスクリーンのテーマです。20のデザインセクションを備えており、柔軟なデザインができます。「商品のフィルタリング機能」「SEO対策」「サイトの高速表示」「モバイル対応」といった必要なものをすべて詰め込んだテーマです。Showcaseは洗練されたユーザーエクスペリエンスを提供します。
Showcase公式ページ 価格:300ドル
Venue
Venueはフレキシブルで使い勝手がよく、高機能なテーマです。「あなたのオンラインショップをもっと便利に」を追求しており、パワフルなプロモーションを実現しています。充実したサポートを提供しており、オンラインショップをスムーズにオープンすることが可能です。
Venue公式ページ 価格:280ドル
Blockshop
Blockshopはヒーローのイメージを取り入れた、大胆なグリッドスタイルのテーマです。とてもスタイリッシュなユーザーインターフェースを備えており、合理的で豊かな体験を提供します。複数ページにわたって商品をピックアップすることにより、強力なプロモーションを実現しました。
Blockshop公式ページ 価格:250ドル
Spark
SparkはShopifyに初めてチャレンジするマーチャント向けのテーマです。大きな画面で大胆に美しいデザインは、ユーザーへのブランディングに最適です。商品の成約につなげるためのすべてのアイテムが、Sparkには詰まっています。モバイルファーストで設計されており、使い勝手のよいナビゲーションと高速表示を実現しています。
Spark公式ページ 価格:250ドル
Testament
Testamentはコンバージョン率を重視した、モバイルファーストなテーマです。ドラッグ&ドロップでセクションを自由に移動させ、ノーコードでオンラインショップをカスタマイズできます。エレガントでシックなデザインは、ブランドイメージを強力にサポートします。
Testament公式ページ 価格:240ドル
Icon
Iconは画像を中心としたコンテンツに向いており、視覚に訴えるテーマです。滑らかなスクロールのギャラリーを備えており、洗練されたデザインは豊かなユーザーエクスペリエンスを約束します。Shopifyの中でも人気のあるテーマの1つで、大規模なオンラインショップにも最適です。
Icon公式ページ 価格:240ドル
電子機器
Warehouse
Warehouseは商品数の多いオンラインショップに適したテーマです。多くの商品のカタログを表示し、販売するのに適した構造とデザインになっています。1000以上の商品を掲載するオンラインショップでも、Warehouseは強力なフィルタリング機能と表示機能でサポートします。汎用性の高いレイアウトはどんなジャンルの商品とも相性抜群です。カテゴリ表示のレイアウトはAmazonと似ており、Amazonに馴染みのあるユーザーにとって操作しやすいでしょう。
Warehouse公式ページ 価格:300ドル
Empire
Empireは大規模なオンラインショップに向いており、Amazonをイメージした設計です。視覚的に魅力のあるデザインで、可能な限り多くのコンバージョンを得ることを目的としています。検索に力を入れており、ユーザーがほしい商品をいち早く見つけられるフィルタリング機能を搭載。
Empire公式ページ 価格:300ドル
食べ物と飲み物
Expanse
クリーンで汎用性の高く、多くの商品カタログを掲載できるテーマがExpanseです。強力な検索フィルターを備えており、ブランドや値段、商品タイプからユーザーが目的とする標品に素早くたどり着けます。
20種類以上のセクションを備えており、ドラッグ&ドロップで自由にカスタマイズ可能です。強力なプロモーション機能が搭載されており、サイト表示も高速でユーザビリティが高いです。ユーザーレビューでは高評価が多く、安心して使える有料テーマです。
Expanse公式ページ 価格:320ドル
Flow
Flowは商品を前面に押し出した、シャープでミニマルなデザインです。3つのスタイルを備えており、その中から最適なスタイルを選択できます。オンラインショップのブランドに合わせて、すべてのページデザインをカスタマイズすることが可能です。ドラッグ&ドロップでセクションを選び、自由にカスタマイズしましょう。
Flow公式ページ 価格:350ドル
Canopy
Canopyはとても多機能・高機能なテーマで、クイックカートを搭載しています。ほかのオンラインショップの追随を許さないユーザーエクスペリエンスを提供。大規模な商品点数に対応し、使いやすいカートを搭載しています。10年以上の経験を、テーマの隅々にまで詰め込んでいます。
Canopy公式ページ 価格:280ドル
Avenue
Avenueはユーザーがほしい商品をすぐに見つけられるよう、優れたフィルタリング機能を備えているテーマです。マルチドロップダウンのフィルタリングは使い勝手がよく、ユーザーエクスペリエンスを高めます。サイト高速化やモバイルファースト、SEO対策もしっかり施されており、コンバージョン率の向上が見込めます。
Avenue公式ページ 価格:250ドル
おもちゃとゲーム
Boost
Boostは「実店舗でのショッピング体験をそのままオンラインに」を目指したテーマです。豊富な機能のセクションと没入感のあるデザイン、カスタマイズ可能なプロモーションで強力にブランドイメージをサポートします。「SEO対策」「サイト表示高速化」「フレキシブルデザイン」「強力なプロモーション」などがBoostの特徴です。
Boost公式ページ 価格:280ドル
Split
Splitはストーリー性のあるビジュアルブランドに最適で、シンプルかつエレガントなテーマです。美しいスクリーンレイアウトは、魅力的なユーザーエクスペリエンスを生み出します。コンバージョン率を高めるための強力な仕組みをいくつも搭載しており、オンラインショップの売り上げ向上をサポート。
Split公式ページ 価格:250ドル
アートとエンターテイメント
Baseline
Baselineはタイポグラフィに特化した、型にはまらないテーマです。大胆で鮮やかにも、ミニマルで控えめにも自由にカスタマイズできます。Baselineで独自のスタイルのオンラインショップを作り上げましょう。商品テンプレートを複数備えており、扱う商品にとって最適なテンプレートを選べます。
Baseline公式ページ 価格:280ドル
Galleria
Galleriaは大規模なオンラインショップに最適な、画像を重視したテーマです。カスタマイズ方法を動画で紹介しており、初心者でも簡単にオンラインショップを構築できます。多機能で美しいギャラリーを搭載しており、豊かなユーザーエクスペリエンスをサポート。フィルタリング機能でユーザーがほしい商品にすぐにたどり着けます。
Galleria公式ページ 価格:250ドル
Highlight
Highlightは注目してほしい商品をクリエイティブで魅力的に紹介するテーマです。商品やブランドの詳細、プロモーションをユーザーが見逃さないように設計。アイテムを際立たせるレイアウトで、視覚に刺激を与えます。商品情報をしっかりと伝えられる説明エリアも充実しています。
Highlight公式ページ 価格:250ドル
Maker
Makerはエディトリアルをイメージして作られた、大胆なデザインテーマです。大胆なタイポグラフィや目立つセクションでユーザーの目を引きつけます。強力なプロモーション機能を備えており、コンバージョン率のアップに貢献。ブログ機能も備えており、お知らせやニュースといったコンテンツを追加できます。
Maker公式ページ 価格:250ドル
健康と美容
Modular
Modularはグリッドスタイルのミニマルなテーマで、ブランディングを強力にサポート。商品ページにページ送りがなく、無制限にスクロールできます。ワンページでコンテンツをデザインし、実店舗のような顧客体験を提供。FAQや問い合わせ、会社概要などはテンプレート化されており、オンラインショップを簡単にスタート可能です。
Modular公式ページ 価格:250ドル
Envy
Envyは定期的なプロモーションに最適な、清潔でクリーンなスタイルのテーマです。4つのスタイルからデザインを選択でき、簡単にオンラインショップをスタートできます。商品のオファーを強調するデザインは、コンバージョン率を高めてオンラインショップの売り上げに貢献。
Envy公式ページ 価格:350ドル
Lorenza
Lorenzaはセレクトショップに最適な、エディトリアルテイストのデザインテーマです。カラー雑誌のような美しいデザインは、ブランドのストーリー性を際立たせます。ファーストビューを飾るスライドショーの画像次第で、ガラリとイメージの変わるデザインです。各所にちりばめられたアニメーションも緻密で、ユーザーエクスペリエンス向上をサポートします。
Lorenza公式ページ 価格:250ドル
Beyond
Beyondは、サスティナビリティを目的としたオンラインショップ運営をサポートするテーマです。ブランド価値や企業理念をストーリー性のあるデザインで表現し、ユーザーの信頼性を高め、ブランディングを支援。豊富な機能は顧客ロイヤリティの向上、新規顧客の拡大に役立ちます。サポートが充実しており、迅速なサポートでオンラインショップを支えます。
Beyond公式ページ 価格:250ドル
まとめ
Shopifyの無料テーマは10種類しかなく、機能が限られています。しかし、有料テーマなら公式テーマストア内で70種類以上、テーマストア外を含めると1300種類ほどリリースされています。有料テーマは種類が豊富で機能性が高く、デザイン性に優れています。無料テーマよりセクション数が多く、カスタマイズ性も高いです。最適な有料テーマを見つけ、オンラインショップの売り上げを最大化しましょう。
Shopifyのテーマについて知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。