ShopifyにはSEO対策できる機能が始めからいくつか備わっています。ShopifyでECサイトを設立したものの、訪問者が少なくて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんな方々にはSEO対策をおすすめします。ここでは、ShopifyのSEO対策について初心者にも分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ShopifyでSEO対策するメリット
ECサイトへの訪問者の増加が期待できる
Shopifyで設立できるショップは、商店であるとともに1つのWebサイトでもあります。つまり、インターネット上に情報が開示されており、特定のキーワードで検索した結果として表示されるページの1つです。ショップであるWebサイトへの訪問者を増やすためには、ユーザーの目に留まりやすいように検索結果で上位に表示されることが重要で、そのためにはSEO対策が欠かせません。
コンバージョン率の向上が期待できる
ECサイトを設立する目的は、当然ながら商品を販売して売上を獲得することであり、そのためには前述のような訪問者数を増加させる施策が必要です。訪問者数が増加すれば、相対的に商品を購入してくれるユーザーも増えるなど、コンバージョン率の向上が期待できます。
Shopifyで可能なSEO対策
ShopifyはSEO対策しやすいECプラットフォームで、あらかじめSEO対策のための機能がいくつか搭載されており、ここではそれぞれの機能を解説します。
サイトマップの生成
Googleなどの検索エンジンがWebサイトをクロール（巡回）すると、1つ1つのページが階層構造を形成していることがインデックスされます。Shopifyには、Webサイトの階層構造をサイトマップとして生成する機能があり、検索エンジンがインデックスしやすくなるので、Webサイトとしての評価が高くなるのです。
robots.txtを自動で生成
ECサイトには多くのページが含まれますが、その中には検索エンジンがインデックスする必要のないページもあります。robots.txtは、そのようなページがインデックスされることを拒否するためのファイルで、Shopifyではrobots.txtが自動で生成されます。不要なページが検索結果に表示されなくなるので、検索エンジンの負担が減り、結果的にWebページの評価が高くなります。
canonical URLタグを自動で生成
canonical URLタグとは、似たような内容のページを1つにまとめる機能で、Shopifyでは自動で生成されます。Webサイトの中に似たようなページが多い状態を放置しておくと、検索エンジンからの評価が下がるため、SEO対策として有効な機能です。
ブログをリンクする
Shopifyにはあらかじめブログ機能が搭載されており、ECサイトとリンクして情報発信することができます。ブログでの定期的な情報発信は、商品のイメージアップに有効であり、ブログを訪問したユーザーがECサイトにも訪問してくれる効果も期待できるでしょう。
Shopifyで行うSEO対策の具体例
ここでは、Shopifyで設立したECサイトにどのようなSEO対策を施せば良いか、いくつかの具体例を紹介します。
タイトルとメタディスクリプションの作成
ECサイトにとってタイトルは重要で、検索キーワードを意識したタイトルを作成することがSEO対策として有効です。また、検索結果に表示されるメタディスクリプションも、ユーザーの目に留まる情報なので、訪問者を増やすために分かりやすい文章を作成しましょう。
商品ページのURLの設定
URLに日本語を使用すると、文字列が非常に長くなってしまううえに、文字化けするリスクもあるので、基本的にURLには英数字を使用するようにしましょう。
画像にalt属性を付与
alt属性とは、ブラウザなどの都合で画像が表示されないときに代替テキストを表示するためのHTMLタグのことです。Shopifyでは、画像の挿入時にalt属性を記入することができるので、HTMLを編集することなく簡単に設定することができます。
ShopifyのSEO対策で利用できるアプリ
Shopifyには初期状態からいくつかのSEO対策が用意されていますが、より高度なSEO対策を目指すのであれば、アプリの利用がおすすめです。ここではShopifyのSEO対策で利用できるアプリを、それぞれ順に解説します。
SEO Manager
SEO Managerは、ShopifyのSEO対策用として専用に開発されているアプリで、SEO対策の基本的な機能をほとんど搭載している優れたアプリです。
具体的には以下のような機能があります。
- Webサイトのタイトルとメタディスクリプションの適正化
- 効果的なキーワードの選定
- エラーの抽出と修正
- Webページの表示スピード向上
- モバイルフレンドリー化
- Webサイトの構造化に関するデータの生成
SEO Managerを使用すれば、初心者でも高度なSEO対策をすることができるので、ECサイトを設立したばかりでもサイトへの訪問者を増加させることが期待できます。SEO Manageを利用するには月額料金が20ドルかかりますが、無料トライアル期間が7日間設けられているので、使用感を確認してから購入すると良いでしょう。
SEO ManagerはShopify app storeで追加できます。
Plug in SEO
Plug in SEOもShopifyのSEO対策用として専用に開発されたアプリで、多くのユーザーに利用され高い評価を獲得しています。Plug in SEOは無料版と有料版があり、それぞれ利用できる機能が異なるので、以下の表で利用できる機能を確認してください。
| プラン | 無料版 | 有料版（月額料金20ドル） |
| 機能 | SEO対策の確認 修正箇所の提示 最適なSEO対策の提示 | 構造化データの生成サポート 検索エンジンごとのSEO対策サポート 多言語に対応したSEO対策サポート |
無料版は、SEO対策の提示を行うだけなので、施策は自分で行わなければなりませんが、有料版は自動でSEO対策を行ってくれます。構造化データの生成は、自分で行うためには高度な知識が必要ですが、Plug in SEOを利用すれば生成をサポートしてくれるので、初心者でも簡単です。また、Googleなどの検索エンジンのアップデートに合わせてSEO対策を行うことができるので、常に最適な状態が保たれます。
Plug in SEOはShopify app storeで追加できます。
ShopifyのSEO対策で利用できるツール
Webサイトの運営に使用するためにGoogleから無料で提供されているツールも、ShopifyのSEO対策に有効です。Shopifyと連携できるGoogleのSEO対策ツールを、それぞれ順に解説します。
Google Analytics
Google Analytics（Googleアナリティクス）はGoogleが無料で提供しているツールで、Webサイト運営者に広く使用されています。おもにWebサイトへのアクセス解析に使用されますが、その他にもアクセスするユーザーの属性（年齢・性別・居住地など）やアクセス経路、Webサイトでの滞在時間などもできる便利なツールです。
Google Analyticsでこれらのデータを収集し、数値化するなど目に見える形にすることによってWebサイトの改善方法が見えてくるので、ShopifyのSEO対策に活かすことができるでしょう。
Google Search Console
Google Search Console（Googleサーチコンソール）もGoogleが無料で提供しており、Google Analyticsと同じくWebサイト運営者にとって必須といえるツールです。Google Search ConsoleもまたWebサイトへのアクセス解析が可能で、Google Analyticsと異なる点は、ユーザーのクリック数や検索に使用したキーワードなどが分かることです。
ユーザーが使用したキーワードが分かると、ユーザーのニーズを読み取ることができるので、Webサイトのコンテンツをリライトするときに非常に役に立ち、ShopifyのSEO対策に効果的です。
まとめ
ShopifyはSEO対策しやすいECプラットフォームで、適切な施策を行えば初心者でも効果的なSEO対策が可能です。便利なアプリやツールも用意されているので、ぜひ利用してECサイトの販売活動に役立ててみてください。
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