オンラインショップの集客方法はいくつか考えられます。SEOやMEO、SNS、メルマガなどです。中でもメルマガはコンバージョン率が高く、安定した売り上げを期待できます。メールマーケティングを行うことで、オンラインショップのブランディングや顧客との関係維持も可能です。今回の記事では、主にShopifyのメルマガアプリを紹介。くわえて、メルマガのメリットや配信のためのポイントについて解説します。
目次
メールマーケティングとは
Shopifyにメルマガアプリを導入する目的は、メールマーケティングです。では、メールマーケティングとはなんでしょうか?ピーター・ドラッカーは、「マーケティングとは販売活動を不要にすること」と言いました。つまり、マーケティングとは商品が売れる仕組み作りです。
メールマーケティングとは、メルマガ配信を通して集客・ブランディング・顧客育成・サービスの購入を促進する施策です。最近では個人の属性やセグメントごとに最適なメールを配信する方法が主流になっています。
Shopifyでメルマガ配信するメリット
メルマガ配信は配信の手間がかかりますが、それ以上に多くのメリットがあります。メルマガ配信のメリットについて解説します。
持続的な関係性の構築
メルマガを配信することで、顧客との持続的な関係性を構築できます。ネットショップで商品を購入するとき、ユーザーはネットショップ名はあまり気にしません。商品を購入した後、すぐに忘れてしまうことすらあります。
しかし、メルマガを定期的に配信することでショップ名が認知され、ブランディングにつながります。ショップ名が認知されれば、顧客がショッピングをするときに想起され、長期的な売り上げにつながるでしょう。
細やかな属性ごとのアプローチ
メルマガの強みはセグメントや属性ごとに、最適な配信を行えることです。たとえば、若年層向けの商品を高齢者におすすめしても売り上げは見込めません。若年層向けの商品は若年層に、高齢者向けの商品は高齢者にとセグメントごとに配信すれば、メルマガの効果はより大きくなります。こういった細やかな属性ごとにアプローチできるのがメルマガの強みです。年齢・性別・職業・居住地などによってアプローチを変えましょう。
Googleの影響を受けない
集客にはSEOやMEO、SNS、メルマガといったさまざまな方法があります。この中で、Googleに依存していないのはSNSとメルマガです。SEOは強力な集客方法ですが、Googleの評価基準に大きな影響を受けます。Googleアップデートが行われると、上位表示されていたWebサイトが圏外に飛ばされることも珍しくありません。その点、メルマガはGoogleの影響を受けず、安定して顧客にアプローチできます。
費用対効果が高い
メルマガに申し込む層は、そのオンラインショップに関心がある人たちです。そのため、メルマガのコンバージョン率は高い傾向にあります。一方、メルマガ配信にかかる費用はわずかなものです。メルマガアプリは無料のものや、有料でも安く利用できるものが多く存在します。メルマガはコストパフォーマンスが高く、マーケティング手法としてとても効果的です。
Shopifyでおすすめのメルマガアプリ4選
Shopifyで導入可能なメルマガアプリを4つ紹介します。それぞれの特徴をチェックして、自分に最適なメルマガアプリを選択しましょう。
Klaviyo(クラビヨ)
KlaviyoはShopifyユーザー御用達のアプリで、Shopify専用テンプレートを備えておりすぐに使い始められます。デザインテンプレートが豊富で、スタイリッシュなメルマガを配信可能です。ユーザーのセグメントを細やかに設定したり、収集したデータを分析したりできます。パーソナライズされたメールマーケティング手法である、ステップメールにも対応。Klaviyoはメール配信数によって料金が変動する従量課金制です。
プラン名 | 料金 |
FREE | 無料 |
20ドル/月 | |
SMS | 5ドル/月 |
Omnisend(オムニセンド)
Shopifyとシームレスにワンクリックで統合できるのが、メルマガアプリのOmnisendです。自分で作成したメール配信の設計に基づき、ステップメールの配信が行えます。顧客の購買履歴やキャンペーンでの行動履歴を分析し、セグメントごとに分類することが可能です。
無料プランでは月に500件までメルマガを配信できます。有料プランは「STANDARD」と「PRO」があり、「STANDARD」では月に6000件、「PRO」では無制限となっています。
プラン名 | 料金 |
FREE | 無料 |
STANDARD | 16ドル/月 |
PRO | 59ドル/月 |
Privy(プライビー)
Privyはメルマガ機能のほかに、オンラインショップにCTA(コールトゥーアクション)のポップアップを作成できるShopifyアプリです。オンラインショップ上でメルマガ登録を促せるので、メルマガ読者の獲得にも役立ちます。
メルマガでは商品案内やブランドニュースレター、クーポンコードの送信などが可能です。さらに、かご落ち対策への機能も備えており、ユーザーが買い物かごに商品を入れたままサイトを離れようとするとポップアップが表示されます。無料プランは100件までメールアドレスを登録でき、登録件数が多いほど費用の高いプランが必要となります。
プラン名 | 料金 |
FREE | 無料 |
STARTER PLAN | 15ドル/月 |
GROWTH PLAN | 45ドル/月 |
CONVERSION ONLY | 70ドル/月 |
Shopify メール
Shopify メールはシンプルなメルマガアプリで、CRMツールなどの機能は搭載していません。管理画面から数回クリックするだけで、メルマガを読者に配信します。ロゴや商品画像、価格、商品説明、URLをオンラインショップから自動で読み込むテンプレートを活用して時間を節約。ほかにも、メールのセグメント機能や開封率などのデータの分析機能を備えています。
無料プランでは月に2500件までメール配信が可能で、それ以上は1000通につき1ドル加算される従量課金制です。シンプルにメルマガ機能だけを導入したい人におすすめ。
プラン名 | 料金 |
2500通まで | 無料 |
1000通につき | 1ドル加算 |
Shopifyでメルマガを配信するポイントは?
Shopifyでメルマガを配信するポイントについて解説します。
内容を端的に表す件名
メルマガの件名は看板であり、開封率を左右するとても重要な要素です。メルマガの件名は配信内容を端的に表すものにしましょう。メルマガの件名に最適な文字数は30文字前後ですが、最初の15文字に特に重要なキーワードを並べてください。
配信内容が一目でわかる件名がベストです。件名は「有益性」「緊急性」「具体性」「独自性」を伝えましょう。これらすべてを含む必要はありませんが、要素同士を組み合わせてインパクトのある件名にしてください。
長文は避けて一文は60文字以内
長文はユーザーが途中で離脱する確率が高くなります。読者にとって有益な情報を端的にまとめましょう。くわえて、一文が長すぎると主張が伝わりづらくなります。一文一意を意識して、一文は60文字以内にまとめてください。
数字や具体例を活用
数字や具体例を活用すると、説得力が増してインパクトが向上します。また、数字や具体性を伴った文章は簡潔にまとまります。
適切な配信時間を設定
配信時間によってメルマガは開封率が大きく異なります。一般的にメルマガの配信は10時以降がおすすめ。逆に、深夜は開封率が一気に下がる時間帯です。読者の生活パターンを想像し、最適な曜日や時間帯を選択しましょう。
定量的な分析で次回に活かす
メルマガを配信したら開封率、掲載URLのクリック率、コンバージョン率を分析しましょう。たとえば、開封率が低いなら次回は配信時間や件名を工夫するとよいでしょう。クリック率が低いなら、URLに至るまでのセールスライティングを見直す必要があるかもしれません。配信ごとに課題を設定し、メルマガの効果を高めましょう。
まとめ
オンラインショップにとってメールマーケティングは非常に重要な施策です。それは、Shopifyでも変わりません。Shopifyでは、メルマガを配信できるアプリがいくつかリリースされています。CRM機能やかご落ち防止機能、ポップアップ機能などアプリごとに搭載されている機能が異なります。効果的なメルマガを配信するために、自分のオンラインショップに最適なメルマガアプリを導入しましょう。
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