Shopifyメールを活用しよう!メリットから利用方法まで解説

ShopifyでECサイトを設立したけど、集客が思うように進まなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが「Shopifyメール」の活用です。Webマーケティングにおいてメールマーケティングは古典的な方法ですが、導入するメリットはたくさんあります。ここではShopifyメールの特徴やメリット、利用方法などを分かりやすく解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

Shopifyメールとは?

Shopifyメールとは?

Shopifyメールとは、ShopifyでECサイトを運営するときに利用できるメールマーケティング用アプリで、2020年5月以降のShopifyには最初から標準装備されています。基本無料で利用することができ、毎月2,500通までのメールを送信することができますが、それ以上のメールを送信したい場合は従量課金制となっています。

具体的な課金システムは、「メール1,000通の追加ごとに$1」または「メール1通の追加ごとに0.001$」というものです。また、メールを送信できる回数は、一週間につき5回までとなっています。

メールマーケティングのメリット

メールマーケティングのメリット

SNS全盛の時代に、なぜメールマーケティングなのか?と疑問を抱く方もいるでしょう。しかし、メールマーケティングならではのメリットもあり、その価値は近年見直されてきています。ここではメールマーケティングのメリットを解説するので、改めて確認してみてください。

ユーザーに直接コンタクトを取れる

メールマーケティングの最も大きな特徴が、マーチャントが主体的にユーザーへメッセージを送信できることで、このような形式をプッシュ型といいます。一方、近年Webマーケティングの主流となっているSNSは、その多くがユーザー側から情報にコンタクトするスタイルで、このような形式をプル型といいます。

プル型の情報発信は他の情報に埋もれやすい一面があり、この欠点を補うことができるのがプッシュ型の情報発信であるメールマーケティングです。ユーザーに対してショップ側が主体的にアクションを起こすことにより、情報を確実に届ける効果が期待できます。

リピーターを獲得できる

メールマーケティングを定期的に行うことにより、ユーザーのショップに対する認知度が高まり、リピート購入をしてくれる確率が高まります。メールをコミュニケーション手段として用い、お得な情報をいち早く知らせるなど、ユーザーに直接コンタクトを送り続けることは、信頼関係を構築する有効な手段です。

一度購入してくれたユーザーを大切にしているというショップの姿勢が伝われば、ユーザー側もショップに対する思い入れが生まれ、再訪問してくれることにつながるでしょう。

LTV(顧客生涯価値)を向上させる

こまめで誠実なメールマーケティングを行うことは、ユーザーが単なるリピーターを超えた「固定ファン」として長期的に愛好してくれる可能性も生み出します。一度固定ファンになると、人はそう簡単には他社製品を選ぶことはなくなるので、自社製品に対するLTVの向上という大きな成果が得られます。

Shopifyメールの特徴

Shopifyメールの特徴

無料で利用できる

Shopifyメールは月額料金のような固定利用料が設定されていないので、先述のように基本無料で利用できます。従来のメールマーケティングにおいては、外部のメールマーケティング用ツールを利用することが基本であったため、ある程度のコストがかかっていました。

ShopifyメールはShopifyにデフォルトで備わっているため、最低限の機能であればコストを全くかけずにメールマーケティングが可能で、マーチャントにとって大きなメリットです。

ユーザーの行動を分析できる

Shopifyメールを利用してユーザーにメールを送信した場合、ユーザーがどんな行動を取ったかをデータとして残すことができます。メールの開封率や、商品を購入した場合のコンバージョン率など、メールに対してユーザーがどんなアクションを起こしたのかを分析することに役立ちます。その分析結果をもとに、次回からのメールマーケティングや商品の販売方法を工夫するなど、売上を増やすための対策を取りやすくなるでしょう。

Shopifyの管理画面で利用できる

Shopifyメールは操作性が良く、普段ショップの管理を行っている画面の中でほとんどの操作を行うことができます。操作内容が極めてシンプルで、メールマーケティングを行うために新たに難解なシステムを学ぶ必要もありません。そのため、マーチャントはメールマーケティングの内容でユーザーの心をいかにしてつかむのかという作業に集中できるのです。

顧客データを活用して送信できる

Shopifyメールでは、Shopifyに記録されている顧客データをメールマーケティングにそのまま活かせます。顧客データからは、例えば初めて商品を購入してくれたばかりのユーザーや、前回の購入から時間が経っているユーザーなど、ユーザーごとの現在の状況を知ることができます。個別の状況に応じた内容のメールを送信することによって、ユーザーが新たな商品の購入へと行動を起こしやすいように工夫できるでしょう。

テンプレートが用意されている

Shopifyメールには、あらかじめ複数のテンプレートが用意されているので、初心者でも簡単に魅力的なメールを作成することができます。Webマーケティングにおいて重要なことの1つとして、思わずクリックしたくなるようなデザイン性の高さも求められますが、Shopifyメールならばその心配も無用です。マーチャントはショップの商品を如何にしてアピールするのか、または如何にしてユーザーの満足度を向上させられるのかという作業に専念できるでしょう。

メールのカスタマイズが可能

Shopifyメールでは、メールのカスタマイズの自由度も高いので、工夫次第でオリジナリティあふれるメールを作成することができます。メールがユーザーの目を引くようなデザインになれば、内容も印象に残りやすく、購入を検討してもらえる可能性が高まるでしょう。また、メールマーケティングは1つのブランディングの手段でもあり、メールに企業イメージを付与させることによって、ユーザーからの認知度を向上させることにもつながります。

Shopifyメールの利用方法

Shopifyメールの利用方法

Shopifyメールのインストール

Shopifyメール

Shopifyメールを利用するためには、アプリをインストールする必要があります。Shopifyにログインした状態で、Shopify app storeにアクセスし、「アプリを追加する」をクリックして追加してください。インストールが完了したら、以後はShopifyの管理画面からShopifyメールを利用することができるようになります。

メールアドレスの設定

Shopifyメールを利用してメルマガなどを送信するためには、メールマーケティング用のアドレスを作るために、独自ドメインを取得する必要があります。これにより、ユーザー側が迷惑メールとして受信してしまうことを防止できるので、忘れずに設定しておきましょう。

Shopify管理画面の「設定」から「一般設定」へと進み、「ストアの詳細」の欄にある「送信元のメールアドレス」に、使用したいアドレスを入力します。ドメインが認証されている場合は「保存」することで設定は完了ですが、ドメインが認証されていない場合は「認証」をクリックして認証されるのを待ちましょう。

メールの内容とデザインの決定

「管理画面」の「マーケティング」から「概要」へと進み、「キャンペーンを作成する」というボタンから「Shopifyメール」を選択します。ここではテンプレートを選択できるので、自身のショップのイメージに近いものを選択し、それをベースとしてメールを編集します。

カスタマイズできるおもな部分は、メールのヘッダーとフッター・メールの本文・商品の画像とリンクです。最後に、すぐにメールを送信するか、送信日時を指定する予約を行って完了です。

まとめ

Shopifyメールは自分でインストールしなければ利用できないので、知らないままショップの運営を進めてしまう方もいるかもしれません。基本無料で利用できるので、この機会にぜひメールマーケティングに活用しましょう。

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