近年、急速に拡大してきたサービスがTikTokです。2018年に世界中で利用できるようになり、日本ではユーザーが1300万人を超えました。若い男女を中心に、幅広い層に利用されています。TikTokでは、TikTok For Businessによって個人でも手軽に広告が出稿できます。Shopifyとの連携も可能で、販売チャネルとしても有望です。今回の記事では、「TikTokとは何か」「TikTokとShopifyの連携方法」「TikTokアプリの初期設定」などについてわかりやすく解説します。
目次
TikTokとは?
TikTokとはもともと、中国でリリースされた抖音というサービスでした。TikTokはByteDanceが運営するSNSで、動画に特化しています。2016年に中国でリリースされ、2017年からIOSやAndroid向けに提供が開始されました。
TikTokの特徴は、15秒から1分ほどの短い動画を作成・投稿できることです。0.5倍速や2倍速で撮影したり、アプリ内にある機能を使ったりして誰でもユニークな動画を投稿できます。また、TikTokアプリには「顔の輪郭を補足する」「肌を滑らかにする」といった機能も。
日本では中高生を中心に人気が過熱し、女子中学生や女子高生がダウンロードしたアプリ第1位になったこともあります。TikTokは若い男女を中心に幅広い層に利用されており、Shopifyの販売チャネルとしても有望です。
TikTok For Businessとは?
TikTok For Businessとは、誰でも自分でアカウントを開設してTikTokに広告を出稿できるプラットフォームです。今までは、広告代理店や運営会社に依頼しないと広告は出稿できませんでした。数百万円の月額費用がかかることも珍しくなく、個人で利用するには高いハードルがありました。しかし、TikTok For Businessがリリースされたことで、個人でも気軽に広告を出稿できます。
TikTok For Businessにはさまざまなツールが備わっており、「広告の作成」「予算の設定」「ターゲットオーディエンスへのリーチ」「データの分析」などが可能です。
TikTokとShopifyが連携するメリット
Shopifyはさまざまなチャネルとの連携が可能です。FacebookやTwitterなどのSNS、Googleなどの検索エンジンと連携してマーケティングが行えます。ShopifyでTikTokと連携するメリットはいくつかあります。その1つは、TikTokが急成長中のプラットフォームであることです。TikTokは近年、急激にシェアを伸ばしています。そのため、今から参入することで先行者利益を得られる可能性も。
以下では、TikTokと連携するメリットについてわかりやすく解説します。
TikTokのユーザーにリーチ
TikTokとShopifyを連携するメリットは、TikTokユーザーにリーチできることです。TikTokのユーザーは若い男女を中心に幅広く、そのシェアは世界中で10億人を超えています。日本では1300万人が利用しています。利用している年齢層は以下の通りです。
- 10代:16.9%
- 20代:22.3%
- 30代:22.8%
- 40代:24.3%
- 50代:13.7%
アメリカでは若い男女中心ですが、日本では30代~40代もそれなりに利用しています。TikTokの男女比は男性55.2%、女性44.8%です。ビジネス分野でTikTokを利用するユーザーが多いことが日本の特徴です。また、TikTokは新しいプラットフォームで急成長しています。今後、さらなる成長が期待できることでしょうそれだけに、ShopifyとTikTokの連携は相性が抜群です。
管理画面で一元管理
ShopifyにTikTokアプリを導入して連携させると、管理画面から広告を一元管理できます。TikTokの広告配信の設定や広告費、広告の作成、TikTok経由の売り上げ、データ分析などがShopifyの管理画面から管理可能です。また、TikTok For Businessへのアカウント登録も管理画面から行えます。いちいちTikTok For Businessの管理画面に行かずに連携できるのは大きなメリットでしょう。
商品画像や動画から簡単に広告作成
Shopifyにアップロードしている動画や画像を使用して、簡単にTikTok用の動画広告を作成することができます。動画を出稿する場合、アスペクト比は9:16、または1:1が推奨されています。動画の解像度は540×960px、ないし640×640pxです。動画の時間は5~60秒、9~15秒の2つがあります。ビットレートは516kbps、ファイルサイズは500MBまでです。
ただし、TikTokの動作作成ツールを利用すれば、こういったフォーマットを気にする必要はありません。動画作成ツールを利用し、効率的に広告用の動画を作成しましょう。
ShopifyとTikTokを連携させる方法
ShopifyとTikTokを連携させる方法について解説します。
TikTokアプリを導入
ShopifyとTikTokを連携させるTikTokアプリは、以下の手順でインストールしてください。
「TikTokアプリ公式ページ」を、ショップにログインした状態で開きます。次に、「アプリを追加」をクリックしてください。
「TikTokを追加しようとしています」と表示されるので、ページ最下部にある「販売チャネルを追加する」をクリックしましょう。
管理画面トップに戻るので、「販売チャネル」にTikTokが追加されているかどうか確認してください。
追加されていたら、TikTokアプリの導入は成功です。
TikTokの初期設定
販売チャネルにTikTokが追加されたので、初期設定を行っていきましょう。販売チャネルから「TikTok」を選択し、「新機能の追加」が表示されるので「今すぐ利用を開始」をクリックしてください。
「マーケティングをセットアップ」と表示されるので、TikTok For Businessのアカウントを持っていない場合は「新規作成」をクリックします。
「アカウントにサインアップ」でメールアドレス、パスワード、認証コードを入力し、下部のチェックボックスにチェックを入れて「アカウントの登録」をクリックしましょう。
Shopifyに連携するかどうか聞かれるので、「連携」をクリックしてください。
次に、「TikTok Add Manager」でアカウントを新規作成しましょう。電話番号や会社名を入力し、「サインアップして連携」をクリックします。
次に、データの共有レベルを選択し、「確認」をクリックします。
「企業情報」に進みますので、「設定」をクリックして企業情報や支払い手段を入力しましょう。
これで、TikTokの初期設定は完了です。
まとめ
TikTokは近年、急成長してきたプラットフォームで、日本国内で1300万人、世界中に10億人以上のユーザーがいます。TikTokは短い動画を中心としたSNSで、アメリカでは主に若い男女が利用しています。日本では30~40代も利用しており、多くの年齢層にリーチできる有望なプラットフォームです。
TikTokにはTikTok For Businessというサービスがあり、個人が気軽に広告を出稿できます。さまざまなツールが備わっており、「広告の作成」「予算の設定」「ターゲットオーディエンスへのリーチ」「データの分析」などが可能です。TikTokとShopifyが連携するためには、TikTokアプリの導入が必要です。TikTokアプリを導入し、初期設定を完了させてTikTokでマーケティング活動を行いましょう。
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