Shopifyでネットショップを設立したけど、思うように販売成績が上がらなくて悩んでいる方もいるでしょう。そんな方におすすめしたいのがYouTubeとの連携です。近年は動画広告の重要性が高まっており、すでに多くの企業が力を入れています。ここではShopifyとYouTubeの連携で期待できるメリットや、YouTubeの活用方法を解説します。
目次
ShopifyとYouTubeを連携させるメリット
映像と音声による情報で認知されやすい
ネットショップにリンクされた動画を顧客が視聴することにより、映像と音声という複数の動的な情報を受け取ることになります。文字と画像のみによる静的な商品紹介よりも、はるかに商品を顧客にイメージしてもらいやすくなるのです。これによって商品の認知度が高まり、顧客のニーズに合えば有力な選択肢となるので、購入へと導く可能性が高まるでしょう。
商品のサイズなどが伝わりやすい
ネットショップでの商品購入は、実店舗を訪問する手間が省ける代わりに、商品を手に取ったり試着したりという体験をすることができません。そのデメリットを一定レベルでカバーできるのが動画であり、数値だけではつかみにくい商品の大きさが顧客に伝わります。例えば、衣料品をモデルに試着してもらう動画を配信することにより、視覚的にサイズ感を把握することにつながるでしょう。
商品の広告として活用できる
動画の配信は顧客の視覚に強く訴えるため印象に残りやすく、商品の広告としても効果があり、ブランディングにも役立ちます。YouTubeは無料で利用できるので、費用をかけずに商品の宣伝を行えることは非常に大きなメリットです。ブランディングは競合商品との差別化を図るために重要で、自社商品を所有してもらうことに対する満足感を顧客にもたらすことにもつながります。
ネットショップからの離脱率が減少する
ネットショップ内に商品を紹介する動画を埋め込むことは、ユーザーがサイトから離脱する率を減らす効果も期待できます。文字と画像しかない場合よりも、映像や音声が流れることで商品のイメージが伝わりやすく、ユーザーが商品に興味を持ってくれる可能性が高くなるからです。また、動画がサイト内のデザイン的なアクセントにもなり、ユーザーに飽きさせない効果も期待できるでしょう。
ShopifyとGoogleが提携している
2021年にGoogleがShopifyとの提携を発表したことも、Shopifyによるネットショップ内で動画を活用するメリットの1つとなるでしょう。Googleは2022年に入ってからも、YouTubeで買い物ができる「ショッパブルビデオ」という新しい形式の動画を開発中であることを発表しています。
Googleのこのような試みは、Webマーケティングにおいて今後ますます動画の重要性が増すことを予想させるもので、将来的にはShopifyにも好影響を及ぼす可能性が高いでしょう。現在の状況でも、動画からネットショップへの流入を促す導線を敷くことになるので、今のうちからネットショップにYouTubeを連携させておくことをおすすめします。
ShopifyでのYouTubeの活用目的の例
商品の紹介
最も基本的な活用方法としては、商品を紹介する動画を配信することが挙げられます。ネットショップ内で文字や画像のみの商品紹介を見るよりも、より具体的な商品イメージが顧客に伝わります。商品をさまざまな角度から撮影した映像を流しながら、音声による商品の説明を重ねることによって、多くの商品情報が顧客へ伝わるでしょう。
商品の取り扱い説明
商品の紹介とともに動画が多く用いられる例として、商品の取り扱いの説明が挙げられます。動画で取り扱い説明を受けると、購入する前に商品の使用感を確認することができるので、顧客にとって実際に購入を決断するかどうかの貴重な判断材料になるのです。また、商品の購入後でも、文書で取り扱い説明を受けるよりも映像を見たほうが理解しやすい顧客が少なくないので、そのような場合のニーズも満たすでしょう。
商品イメージの配信
ネットショップ内で商品のイメージ動画を配信することは、商品のブランディングにつながり、競合商品との差別化に役立ちます。例えば、ビジュアル性の高いプロモーションビデオを作成したり、印象的なキャッチフレーズを添えるなど、動画の魅力次第では商品情報の拡散につながることもあります。ブランディングは商品に対する信頼や安心感をもたらす効果も期待でき、新規顧客はもちろん、リピーターや固定ファンの獲得にもつながるでしょう。
ShopifyとYouTubeの連携方法
YouTubeチャンネルの作成
ShopifyをYouTubeと連携させるためには、まず公式YouTubeチャンネルを作成する必要があります。YouTubeはGoogleのアカウントで利用することができますが、ネットショップと連携させるために専用のYouTubeアカウントを作成すると良いでしょう。Googleにログインした状態でYouTubeアカウント作成ページにアクセスし、「チャンネルを作成」をクリックすると、新しいブランドアカウントを作成できます。
任意のブランドアカウント名を入力して「作成」をクリックすれば、ネットショップ連携用のYouTubeアカウントの完成です。
動画の作成
Shopifyと連携させるYouTubeアカウントを作成したら、商品の紹介やイメージを発信する動画を作成してみましょう。動画を作成することは、慣れていない方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、近年ますます動画広告の重要度が上がっているため、利用しないことは得策ではありません。
コツとしては、例えば商品を紹介する動画なら、単に特徴を紹介するだけではなく、実際に商品を使用してみての感想を述べるなど、ユーザー目線でレビューすることが有効です。商品のイメージを発信する動画は、質の高い内容を求めると高度な技術が必要になるので、慣れないうちは動画作成業者に依頼するのも良いでしょう。
ネットショップへ動画の埋め込み
作成したYouTubeチャンネルの動画をネットショップで配信するためには、サイト内に埋め込みを行わなければなりません。埋め込みを行うには、まず配信したい動画のページにアクセスし、映像が表示される画面の下部にある「共有」をクリックします。
すると共有先の候補とともに「埋め込む」という選択肢が表示されるので、これをクリックし、埋め込み用のコードが表示されたら、これをコピーします。次にShopifyストアの管理画面にアクセスし、商品の説明を編集する欄の中にある「動画挿入ボタン」をクリックします。
表示された枠の中に、先ほどコピーしたコードを貼り付けて「動画を挿入」をクリックすると、商品ページに動画を表示する設定は完了です。
まとめ
ShopifyとYouTubeを連携させることは、ネットショップに大きな変化をもたらす可能性を秘めています。動画を上手く活用すれば、顧客を「ニーズを自覚していない潜在層」から、「購入を検討する顕在層」にまで引き上げ、売上の向上も期待できるのです。GoogleはYouTubeにショッピング機能を実装する計画を発表しているので、動画による販売活動は将来性も期待できるため、この機会にぜひネットショップで動画を活用してみましょう。
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