ShopifyをBase・Storesと比べたときの違いは?特徴とメリットを解説

Shopifyでネットショップを開設したいけど、BaseとStoresも人気があるようで気になっている方もいるでしょう。ここではShopify・Base・Storesの違いを比較しながらそれぞれの特徴を紹介し、どのECプラットフォームを利用すれば良いか判断していただけるように解説します。

Shopify・Base・Storesの違い

Shopify・Base・Storesの違い

Shopifyは月額有料で、Base・Storesには無料プランがあるなど、料金体系が異なります。利用できる機能にも明確な違いがあるので、販売目的によってふさわしいプラットフォームを見極めることが重要です。費用・機能の面からそれぞれを比較してみましょう。

月額料金

Baseは月額料金が無料で、Storesは月額無料プランと月額有料プランがあります。Shopifyには月額有料プランしかなく、5つのプランから選択可能です。また、Shopifyには14日間無料トライアルも用意されています。

手数料

Baseは月額料金が一切かからない代わりに、取引手数料が商品の6.6%+40円と、やや高額に設定されており、その他の料金もやや高めに設定されています。Storesは月額有料プランに加入すると手数料が安くなるシステムです。Shopifyは各種手数料が最も安く、特に取引手数料と入金手数料はShopifyペイメントを有効にすると無料になるなど、突出した安さです。

月額料金も含めたそれぞれの利用料金は以下の通りです。

ShopifyBaseStores
初期費用無料
月額料金29~299ドル無料無料/2,178円
取引手数料Shopifyペイメント有効時に無料6.6%+40円3.6~5%
決済手数料3.25~3.9%3.6%+40円無料プラン:5%
有料プラン:3.6%
入金手数料Shopifyペイメント有効時に無料2万円未満:750円
2万円以上:250円
1万円未満:550円
1万円以上:275円

機能面

いずれのプラットフォームも、特に高度な知識を必要としなくてもネットショップを開設できることを特徴としています。その中でも特にBaseとStoresは手軽さをアピールしており、アカウント開設からわずかな時間でショップを立ち上げることができます。

カスタマイズ性

ショップのカスタマイズをしたいとき関わってくるのがテンプレートの数ですが、無料のテンプレートが最も多いのはStoresで、48種類あります。有料も含めたテンプレート数であれば、最も多いのはBaseで、100種類以上が用意されています。Shopifyのテンプレート数は、無料が9種類、有料が64種類となっています。

また、細部までカスタマイズしたい場合はHTML・CSSの知識が必要で、ShopifyとBaseはHTML・CSSに対応していますが、Storesは対応していません。さらにShopifyには4000種類以上の専用アプリが販売されているので、カスタマイズの自由度は抜群です。

決済方法

Shopifyは最も多くの決済方法を用意しており、銀行振込・コンビニ決済・クレジットカード決済はもちろん、Apple PayとGoogle Payに対応しているなど、圧倒的に多くの決済方法があります。BaseとStoreは銀行振込・コンビニ決済・クレジットカード決済と、PayPalなどの電子マネー決済に対応しています。

言語対応

Shopifyは英語を始めとする19ヶ国語に対応しており、それらに合わせた外貨表記で商品価格の提示も可能です。BaseとStoresも英語には対応しており、海外発送も可能で、さらにBaseは34種類の外貨表記にも対応しています。

入金サイクル

Shopifyは入金サイクルが短く、毎週金曜日に売上金を受け取ることが可能です。ただし、BaseとStoresは別途手数料を支払うことにより翌日入金できるプランが用意されています。

Baseの特徴

Baseは、国内のBase株式会社が運営するECサイトプラットフォームで、ネットショップ開設件数が4年連続で国内トップを記録し、160万件を突破しています。

手軽さ

Baseの最も大きな特徴は、ショップ開設までの手軽さです。月額料金は無料プランのみで、商品が売れるまで全く料金が発生しないことから、初めてネットショップを設立したい初心者には優しいシステムです。作ったばかりのネットショップは名前が売れておらず、商品がなかなか売れないことが多いので、初期費用がかからないことは大きなメリットです。

商品が売れるまで、ネットショップのデザインを作り込んだり、マーケティングに専念することもできます。ただし、他のECプラットフォームと比較すると各手数料がやや高額に設定されているので注意が必要です。

Storesの特徴

Storesは、国内のヘイ株式会社が運営するECプラットフォームで、日本企業の運営ならではの安心感があります。

無料プランと有料プランを用意

Storesには無料プランと有料プランが用意されており、無料プランでも十分なネットショップを開設することができます。有料プランは月額2,178円の利用料金がかかりますが、無料プランに比べて決済手数料とスピードキャッシュ時の料金が安く設定されています。

運営では売上金が15万円を超えたら有料プランに変更することを推奨しており、まずは無料プランでネットショップを開設し、軌道に乗ってきたら有料プランに変更しても良いでしょう。

Shopifyを利用するメリット

Shopifyを利用するメリット

ここまでBaseとStoresの特徴をご紹介してきましたが、そのうえでShopifyを利用するならばどのようなメリットがあるのか解説します。

手数料が安い

Shopifyには月額無料プランがありませんが、各種手数料は安く設定されており、特にShopifyペイメントを利用すれば取引手数料などが無料にもなります。さらに14日間無料トライアルもあるので、実際に利用してみて使いこなせそうか判断してから有料プランに加入することができるのも魅力です。

海外展開に強い

Shopifyは移民が多いカナダ発祥の企業で生み出されたこともあり、開発当初から多言語に対応することを目指してきたため、海外展開に強みを持っています。決済方法も多いことから、海外のさまざまな顧客に販売できるベースが始めから備わっているので、海外展開を目指す販売者には最適のプラットフォームです。さらに海外の大手配送業者とも提携しているので配送面でも安心で、日本国内に居ながら世界中の国や地域で不自由することなく自社の商品を販売できます。

カスタマイズ性が高い

Shopifyと他のECプラットフォームを比較した場合、利用者からよく聞かれる声はカスタマイズの自由度の差です。Shopifyには有料の機能を含めれば数えきれないほどのアプリやプラグインが用意されており、現在も増え続けています。ブランド力を強化するためにネットショップのオリジナル性を高めたい場合は、Shopifyは強い味方となるでしょう。

集客に強い

通常、ECプラットフォームではネットショップを設立・運営するだけですが、Shopifyにはブログ機能が備わっており、集客に活かすことができます。また、SNSとの連携にも強みを持ち、特にFacebookとInstagramとの関係が強く、マーケティングに活かしたり、Facebookメッセンジャーを利用して顧客と連絡を取り合うことも可能。さらに日本国内では楽天とも提携しているので、販売の多角化を目指す場合でも有利になるでしょう。

まとめ

初めてネットショップを設立する場合はBaseが最もおすすめで、Storesも無料プランの機能が充実しており、初心者でも参入しやすいでしょう。一方で、ネットショップの運営に慣れてきた方や、幅広く海外展開したい場合はShopifyがおすすめです。この記事を参考に、ご自身に合ったECプラットフォームを選択し、ネットショップの設立に役立ててください。

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