自分のネットショップを持ちたいけど、いろいろと難しそうで断念してきたという方もいるのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、メルカリが新たに2021年10月にサービス開始したメルカリShops(メルカリショップス)です。ここでは、メルカリShopsのメリットを6つ挙げており、それぞれを順に詳しく解説しているので、ECサイト設立を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
メルカリShopsのメリット1. 集客力がある
メルカリShopsの最大のメリットは、何と言ってもメルカリの知名度の高さを背景にした集客力です。近年、さまざまなECプラットフォームがサービス開始されていますが、今のところ集客力という点ではメルカリShopsが一歩リードしています。
メルカリはフリマサイトとして既に広く認知されており、人々の日常会話の中でも頻繁に話題にあがるほどになっていて、「メルカリで探せば安く手に入るかも」という期待感が浸透しているのです。メルカリのユーザーは月間利用者数が2000万人以上と発表されていますが、そんなユーザーが公式サイトからメルカリShopsにも流れてくることが見込まれます。
このように、出店開始直後から多くの顧客の目に留まる潜在能力があるので、メルカリShopsでは新たに顧客を開拓する必要はほぼありません。競合するECプラットフォームのShopify・BASE・STORESなどは自分で顧客を開拓しなければならないので、メルカリShopsで出店する方は大きなアドバンテージを得ることになるでしょう。
メルカリShopsのメリット2. 配送方法が充実
メルカリShopsは配送方法が充実しています。従来のメルカリと同じように、らくらくメルカリ便が利用でき、メルカリにはなかった大口個数の対応も提供予定です。ゆうゆうメルカリ便も提供される予定で、さらにメルカリにはなかったクール便も提供予定と発表されています。
メルカリでは困難であった生鮮食品の配送も、メルカリShopsではクール便の導入で容易に配送できるようになるので、食品などの販売を考えている方には有効な選択肢となるでしょう。
また、現在開発中と発表されている「パワーアップメルカリ便」では、送り状の一括配送手続きも可能になります。従来のメルカリでは、出品ごとに品物の配送手続きが必要でしたが、メルカリShopsでは一括で手続きできるようになるので、手間が大きく省けるのです。
メルカリShopsのメリット3. ショップのWebサイトが作れる
メルカリShopsでは、初めてECサイトを設立する方でも運営しやすいように、簡単に自身のショップのWebサイトが作れるようになっています。従来のメルカリでは個性を表現することは困難でしたが、Webサイトを作ることによってショップのブランドイメージを構築することができます。
メルカリが持つ「気軽に参入できるイメージ」はメルカリShopsにも活かされており、自分のネットショップを持つことのハードルを下げることに成功しました。これまでネットショップの設立を考えていてもなかなか実行できなかったオーナーが、メルカリの気軽なイメージに乗ってショップを設立し、大きく販路が開ける可能性があります。
また、ショップのWebサイトはメルカリから独立して運営できるので、自分のタイミングや条件で独自のクーポンを発行することができます。SNSのようにユーザーがショップをフォローすることもできるので、オーナーがフォロワーとメッセージ交換を行うなど、コミュニケーションを取ることも可能です。このように自分のショップのWebサイトを持てば、従来のメルカリとは違った本格的な販売活動ができるようになるでしょう。
メルカリShopsのメリット4. 在庫管理しやすい
メルカリShopsと従来のメルカリとの違いの1つに、在庫の登録ができるという点があります。メルカリでは在庫管理という機能がなく、出品した品物が売れればその度に追加登録しなければなりませんでした。
それに対してメルカリShopsでは1商品に対して複数の在庫を設定することができるため、在庫が残っている限りは新たに商品を登録する必要がありません。同じ商品でもサイズや色の異なる商品を同時に登録することもできるので、顧客のニーズに合った商品を提供することができます。
また、メルカリShopsが現在開発中と発表しているシステムの1つとして、CSVファイルを利用した一括作業の導入が予定されています。それによると、商品登録を一括でアップロードすることや、配送先情報をダウンロードすることも容易に可能です。売上情報も商品ごとや月別などでダウンロードできるなど、各種データも簡単に入手できるので、在庫管理がしやすくなるでしょう。
メルカリShopsのメリット5. 値引き交渉が必要ない
従来のメルカリのデメリットの1つとして、値引き交渉の煩わしさがありましたが、メルカリShopsではそのような値引き交渉はありません。ショップのオーナーが定めた商品価格を提示し、その価格でしか売却できないようになっているので、無用な値引き交渉に応じる必要がないのです。
それどころか、従来のメルカリのように取引時に「購入しました」「この度はありがとうございます」のようなメッセージをお互いに送り合う必要もありません。顧客が商品を自由にカートに入れ、購入を決めたら決済手続きを行うだけなので、オーナーは応対する必要がなく、無言で取引が成立します。
取引時のメッセージ交換の手間が省かれることによって、取引がスピーディーになり、オーナーは商品のプロデュースに専念することができるのです。また、値引き交渉がない代わりに、クーポンを発行することによりお得なサービスを提供するなど、オーナーの裁量で販売活動ができるようになっています。
メルカリShopsのメリット6. 初期費用と月額費用が無料
メルカリが現在のように多くのユーザーを獲得した背景には、初期費用・月額費用ともに無料で、決済手数料10%というシンプルで分かりやすいシステムがありました。メルカリShopsでもこの料金システムが適用されており、特に初めてECサイトを設立する方にとっては有利になっています。
なぜなら、ECサイトを設立したばかりでは思うように商品が売れないこともあるので、商品が売れて初めて費用が発生するシステムは好都合だからです。決済手数料10%は、他のECプラットフォームと比較するとやや高額になっていますが、サービス開始直後ということもあり、現在は決済手数料無料キャンペーン中です。
メルカリShopsと、競合する各ECプラットフォームの料金体系は、それぞれ以下のようになっています。
プラン | メルカリShops | Shopify | BASE | STORES |
月額 料金 |
無料 | ベーシック:$29 スタンダード:$79 プレミアム:$299 |
通常プラン:無料 グロースプラン:5,980円 |
フリープラン:無料 スタンダード:2,178円 |
決済 手数料 |
10% | Shopifyペイメント利用時は無料 | 通常プラン:6.6%+40円 (サービス利用料+3%) グロースプラン:2.9% |
フリープラン:5% スタンダード:3.6% |
まとめ
メルカリShopsのメリットは、従来のメルカリと同様に多くのユーザーを販売対象にできることなどがあります。メルカリの持つ気軽に参入できるイメージも継承されており、今までECサイトを設立できなかった方にも可能性が開かれています。
決済手数料が10%かかりますが、現在は決済手数料が無料になるキャンペーン中なので、この機会にメルカリShopsで自分のECサイトを設立し、商品の販売を始めてみてはいかがでしょうか。
メルカリショップの開設方法は、こちらの記事を参考にして下さい。