【2022年】ECサイト構築サービス・ツールおすすめ23選を徹底比較!

ECサイトを構築したいと思っても、どこから始めたいかわからない人が多いのではないでしょうか?ECサイト構築サービスには4種類あります。

  • ショッピングモール型
  • ASP型
  • パッケージ型
  • フルスクラッチ型

以上の4つですが、種類によってその特徴はさまざまです。今回の記事では、ECサイト構築サービスをどのように比較して検討すればよいか解説します。くわえて、23種類のECサイト構築サービスを紹介します。それぞれのサービスの特徴をチェックし、最適なサービスを選びましょう。

ECサイトを構築する方法を比較

ECサイトを構築する方法を比較

ECサイト構築サービスを比較するなら、構築方法について知っておかなければなりません。それぞれのメリット・デメリットや特徴をしっかりとチェックしましょう。

ショッピングモール型

ショッピングモール型とは、楽天市場やアマゾンのように1つの場所にいろいろなお店が集まった形態のことです。決まった金額のテナント料を支払うことで、モール内に出店することができます。

ショッピングモール型のメリットは以下です。

  • ショッピングモール自体に集客力がある
  • ユーザーの信頼が得やすい
  • ショッピングモールからサポートを受けられる

一方、ショッピングモール型のデメリットは以下の2点です。

  • ECサイト自体のブランディングが難しい
  • テナント料やロイヤリティを支払う必要がある

初期費用とランニングコストはかかりますが、売り上げが比較的上がりやすいのがショッピングモール型ECサイトの特徴になります。

ASP型

ASP型とは、クラウド上でECサイトを構築できるサービスです。自社でレンタルサーバーやインストールするパッケージを用意する必要がありません。ただし、ASP自体に集客能力はなく、ECサイトの宣伝もしてくれません。そのため、集客や宣伝は自社で行う必要があります。初期費用や月額利用料は、利用するASPやプランによって変わります。

ASP型のメリットは以下です。

  • 専門知識がなくてもECサイトを立ち上げられる
  • 導入やランニングコストが比較的安価
  • システムの保守管理はベンダーが行う

ただし、「カスタマイズの自由度が低い」「外部との連携サービスが制限される」といったデメリットもあります。

パッケージ型

パッケージ型はCMSの一種で、WebサーバーにインストールすることでECサイトを構築できるシステムです。パッケージ型には商品管理や在庫管理、売上管理などECサイトに必要な機能があらかじめ組み込まれています。いちからシステムを作る必要がなく、Webサーバーにインストールするだけ。拡張性が非常に高く、自社向けに自由にカスタマイズできます。

パッケージ型のメリットは以下です。

  • ECサイトに必要な機能が標準搭載
  • 拡張性が高く自由にカスタマイズを行える
  • Webサーバー料金以外のランニングコストがかからない

パッケージ型には有料と無料のものがあり、利用用途や機能性を考慮して検討しましょう。

フルスクラッチ型

フルスクラッチ型はASP型やパッケージ型とは異なり、ゼロからECサイトを構築していくことです。ゼロから作るため自由度が高く、幅広い要件を満たすことができます。一方で初期費用や保守・メンテナンスのランニングコストは高額です。

フルスクラッチ型でECサイトを構築するメリットは以下です。

  • カスタマイズの自由度が非常に高い
  • システム構築後も柔軟な対応ができる

デメリットとしては「初期費用が非常に高額」「高い専門スキルを持った人材が必要」「保守・メンテナンス費用がかかる」が挙げられます。

ECサイト構築サービスの比較ポイント

ECサイト構築サービスの比較ポイント

ECサイト構築サービスを比較するために、どのようなポイントを検討したらよいか解説します。ポイントをチェックし、適切なECサイト構築サービスを選択しましょう。

自社の規模や商品に合っているか

ECサイト構築サービスを選択する上で、自社の規模や商品に合っているかどうかは非常に重要です。ECサイト初心者がいきなり、フルスクラッチ型やパッケージ型でECサイトを構築しても挫折することでしょう。サブスクリプションの商品なのに、ショッピングモールに出店しても上手くいかないはずです。自社の規模や現在取り扱っている商品から、最適なECサイト構築サービスを選択しましょう。

必要な機能が揃っているか

ECサイト構築サービスに使いたい機能が揃っているかどうかも重要です。たとえば、SNSや外部サービスとの連携機能、配送手続きの自動化、決済方法などが挙げられます。どのようなECサイトを開設するのかあらかじめ計画を立て、必要な機能を列挙しておきましょう。その上で、ECサイト構築サービスの機能を比較し、適切なサービスを選択してください。

ランニングコストや初期費用

ランニングコストや初期費用も、ECサイト構築サービスを選択する上で重要なポイントです。ランニングコストや初期費用をできるだけ安く抑えたいなら、ASP型がもっともおすすめです。初期費用や月額利用料が無料のASPも存在します。次に安いのがパッケージ型です。パッケージ型にはオープンソースのものもあり、無料で導入が可能です。ECサイト構築サービスを選ぶときは、あらかじめランニングコストや初期費用がいくらかかるのか見積もっておきましょう。

サポートの有無

ECサイトを運営していく上で、さまざまなトラブルが起きます。それらのトラブルに対応するためには、専門知識やスキルが必要なことも。サポートの有無は、ECサイト構築サービスを選択する上で非常に重要なポイントです。ショッピングモール型やASP型はサポートが比較的充実しています。一方、パッケージ型はオープンソースの場合、サポートがほとんど期待できないケースも。フルスクラッチ型はベンダーにサポートの有無を確かめましょう。

ECサイト構築サービス徹底比較23選

ECサイト構築サービス徹底比較23選

ECサイト構築サービスを構築方法別に徹底比較します。

ショッピングモール型

ショッピングモール型のECサイト構築サービスを紹介します。

楽天市場

楽天市場は楽天株式会社が1997年に設立したショッピングモールです。さまざまなECサイトが出店しており、現在は11のジャンルに渡っていろいろな商品が販売されています。会員には1億1590万人が登録しており、ショッピングモールの中で高いシェアを誇ります。出店店舗数は5万5000店舗以上で、流通金額は4兆5000億円です。初期費用に6万円、月額費用がプランによって1万9500円~10万円かかります。

初期費用月額費用
6万円1万9500円~10万円

楽天市場公式ページ

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは楽天市場と同じく、日本国内でトップシェアを誇るショッピングモールです。月間ログインユーザー4587万人、取扱高年間6956億円と多くのユーザーがYahoo!ショッピングを利用しています。ショッピングモール型にしては珍しく、外部リンクや顧客メールの自社保有が認められており、自由度が高いことが特徴です。

初期費用月額費用
無料無料

Yahoo!ショッピング公式ページ

Amazon

Amazonは日本でも知名度が高く、国内の利用者は5000万人を超えるショッピングモールです。小口出品と大口出品を選択でき、小口出品なら商品1点につき100円、大口出品なら月額費用が毎月4900円かかります。Amazonへの出店は「初期設定」「商品登録」「注文処理と発送」の4つのステップで手軽に登録できます。

初期費用月額費用
無料大口:4900円

Amazon公式ページ

ASP型

ASP型のECサイト構築サービスを紹介します。

カラーミーショップ

カラーミーショップはASP型のECサイト構築サービスで、2005年に設立されました。中小規模の事業者を中心に4万点以上がカラーミーショップに加盟しています。初期費用無料で始められることが特徴で、小さく始めて大きく育てられます。「フリー」「レギュラー」「ラージ」の3つのプランがあり、フリーならシンプルな機能で低コストにECサイトを始めることが可能です。

初期費用月額費用
無料フリー:無料
レギュラー:3300円
ラージ:7945円

カラーミーショップ公式ページ

STORES(ストアーズ)

STORESはSNS感覚で手軽にECサイトを開設できるプラットフォームです。パソコンだけでなく、スマートフォンにも対応しています。初期費用と月額利用料がかからず、費用面でのリスクを抱えることなくECサイトを開設できます。洗練されたおしゃれなデザインの無料テンプレートが提供されており、誰でもスタイリッシュなECサイトを構築することが可能です。

初期費用月額費用
無料フリー:無料スタンダード:2178円

STORES公式ページ

Squareオンラインビジネス

Squareはもともとクレジット決済サービスですが、ECサイト構築サービスも提供しています。初心者でも簡単に始められるECサイトで、特別な知識は必要ありません。誰でも数分で本格的なECサイトを立ち上げられます。FacebookやInstagramとの連携できるので、SNSを通じて集客を行いましょう。

初期費用月額費用
無料無料

Squareオンラインビジネス公式ページ

MakeShop

MakeShopは、豊富な機能と自由度の高さが売りのECサイト構築サービスです。170種類のテンプレートが用意されており、自由にデザインを選べます。2004年に開始されたサービスで、十数年以上の歴史を誇ります。

初期費用月額費用
無料プレミアム:1万1000円
エンタープライズ:5万5000円

MakeShop公式ページ

リピートPLUS

リピートPLUSは、サブスクリプション特化型のECサイト構築サービスです。950種類を超える機能や豊富な決済サービスを搭載。カスタマイズ性が高く、デザインを自由に選べます。スタートアップ向けの安価なプランから、独自機能追加に対応するカスタマイズプランまで幅広く取りそろえています。

初期費用月額費用
スタンダード:4万9800円
プロフェッショナル:7万9800円
スタンダード:4万9800円
プロフェッショナル:7万9800円

リピートPLUS公式ページ

BASE (ベイス)

BASEとは誰でも簡単にECサイトが作れるECサイト構築サービスです。決済機能やデザインテンプレート、解析ツールなどECサイト運営に必要な機能が揃っています。BASEの特徴は無料でスタートでき、実際に売り上げが上がるまで費用が一切かからないことです。ECサイト初心者で、最初は初期費用や固定費をかけたくない人向けのサービスです。

初期費用月額費用
無料無料

BASE公式ページ

Shopify

Shopifyは越境ECサイトを作るのに向いたECサイト構築サービスです。2004年にカナダで設立され、2018年に日本に上陸しました。全世界175カ国、170万店舗以上で利用されているトップシェアを誇るサービスです。必要な機能は、サードパーティー製のプラグインを導入することで拡張できます。機能性と柔軟性に富んだECサイト構築サービスです。

初期費用月額費用
無料ベーシック:29ドル
スタンダード:79ドル
プレミアム:299ドル

Shopify公式ページ

おちゃのこネット

おちゃのこネットは、延べ9万人以上が利用するECサイト構築サービスです。多彩なテンプレートでおしゃれなECサイトをすぐにオープンできます。レスポンシブ対応、豊富な決済手段、高機能カードなどECサイトに必要な機能がすべて揃っています。料金プランはどれも初期費用ゼロなので、手軽にECサイトを始めることが可能です。

初期費用月額費用
無料スタートアップ:無料
ベーシック:3300円
アドバンスド:1万1000円

おちゃのこネット公式ページ

ショップサーブ

ショップサーブはロイヤルカスタマーを作る、CRM型ECサイトを構築できます。ユーザーをお得意様にする、マーケティングに優れたECサイト構築サービスです。ECサイトとしての運用効率と安定性を追い求めたシステムがショップサーブの特徴です。

初期費用月額費用
1万5000円2万2000円

ショップサーブ公式ページ

futureshop

futureshopは、ブランディングが得意なECサイト構築サービスです。デザインの自由度が高く、ブランディングに必要な機能を揃えています。多彩な外部サービスとの連携や、定期的なアップデートで常に時代の最先端を行くECサイトをサポートします。

初期費用月額費用
2万2000円~2万2000円~

futureshop公式ページ

aishipR

aishipRは、2000社以上が導入する実績のあるECサイト構築サービスです。スマートフォンによるマーケティングに特化しており、柔軟なカスタマイズ性でECサイトのブランディングもできます。モバイルファーストの設計を採用しており、Googleモバイルファーストインデックスに準拠。細かい部分までSEO対策をすることが可能です。

初期費用月額費用
エントリー:2万円
ベーシック:3万円~
アドバンス:10万円
エントリー:9800円~
ベーシック:1万9800円~
アドバンス:8万9800円

aishipR公式ページ

Bカート

Bカートは、BtoBの卸売りの受発注業務をEC化するプラットフォームです。BtoBを前提として開発されているため、BtoB取り引きのニーズにスムーズに応えられます。SaaSなので最短3日でスモールスタートすることが可能です。あまりカスタマイズせずにさっと使えるのもBカートの特徴の1つです。

初期費用月額費用
8万円9800円~

Bカート公式ページ

パッケージ型

パッケージ型のECサイト構築サービスを比較します。

ecforce

ecforceはスタートアップから大企業まで、あらゆる企業のECサイトを応援するプラットフォームです。ビジネスに合わせたECサイトを簡単に開設でき、マーケティングとサブスクリプション機能が充実しています。

初期費用月額費用
要問い合わせ要問い合わせ

ecforce公式ページ

EC-CUBE

EC-CUBEとは、無料で使えるオープンソースのECサイト構築サービスです。EC-CUBEは無料にもかかわらず、豊富な機能が搭載されており操作も比較的簡単。日本で開発されたプラットフォームなので、設定画面やインストールもすべて日本語です。

初期費用月額費用
無料無料

EC-CUBE公式ページ

w2Commerce Value5

w2Commerce Value5は、販促から業務効率化まで800種類を超える機能を搭載したECサイト構築サービスです。SNS投稿連携、自動SEO設定、在庫管理、受注処理オートメーション化などさまざまな機能を搭載しています。くわえて、カスタマイズ性と拡張性が高く自由にデザインできます。セキュリティ対策やサポートも万全で安心です。

初期費用月額費用
要問い合わせ要問い合わせ

w2Commerce Value5公式ページ

EC-ORANGE

EC-ORANGEは、あらゆる基幹システムとの連携やマルチテナントを実現する、豊富な機能を備えたECサイト構築サービスです。越境ECにも対応しており、ECサイトをグローバル展開したい人にも向いています。

初期費用月額費用
1000万円~無料

EC-ORANGE公式ページ

ecbeing

ecbeingは、1400社を超える企業の導入実績があるECサイト構築サービスです。さまざまな業種や業態に対応したECパッケージを提供。BtoBや越境EC、BtoCなど業種や業態によって必要な機能は異なります。それらに対応する豊富なラインナップでECサイトのスタートアップを支援します。

初期費用月額費用
要問い合わせ要問い合わせ

ecbeing公式ページ

コマース21

コマース21は、大規模ECサイト向けのECサイト構築サービスです。あらゆるニーズに対応するラインナップを取りそろえ、ECサイトのみならず店舗事業も支援します。コマース21を導入したユーザーの総売上高は3200億円を突破。マーケティングに強いECサイトの構築をサポートします。

初期費用月額費用
要問い合わせ要問い合わせ

コマース21公式ページ

Welcart

Welcartは、WordPressにECサイトを実装するプラグインです。日本で開発されたWordPressプラグインで、設定画面やインストールもすべて日本語で行えます。オープンソースなので誰でも無料で自由に使えます。WordPressの公式プラグインですので、信頼性や安全性も高くおすすめのECサイト構築サービスです。

初期費用月額費用
無料無料

Welcart公式ページ

osCommerce

osCommerceとは、高機能なECサイトが構築できるオープンソースのソフトウェアです。osCommerceにはECサイトに必要な機能がパッケージ化されていますので、誰でも短期間でECサイトをスタートさせられます。ただし、カスタマイズやデザインの変更にはある程度の知識やスキルが必要です。

初期費用月額費用
無料無料

osCommerce公式ページ

まとめ

ECサイトを構築する方法は「ショッピングモール型」「ASP型」「パッケージ型」「フルスクラッチ型」の4種類があります。それぞれの構築方法によって特徴が異なりますので、最適な方法を選択しましょう。ECサイト構築サービスを比較するには、構築方法以外にも「自社に合っているか」「必要な機能があるか」「ランニングコストや初期費用」といった点に着目しましょう。

ECサイト構築サービスにはさまざまなサービスがあります。今回の記事では、構築方法別に23種類のECサイト構築サービスを比較しました。サービスごとの特徴を比較し、自社に必要な機能を持ったECサイト構築サービスを選んでください。

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