アパレルブランド立ち上げの流れと成功のポイントは?【初心者でもわかる】

服飾が好きな人なら、誰でも一度は憧れるアパレルブランドの立ち上げ。多くの人が自分にできるわけがないと考えています。しかし、今の時代、アパレルブランドのスタートには多くの資金を必要としません。オンラインショップを利用すれば、少ない資金でリスクを最小限にしてスタートできます。今回の記事では、アパレルブランドを立ち上げる方法と、その流れについて解説します。

アパレルブランドを立ち上げる4つの方法

アパレルブランドを立ち上げる4つの方法

アパレルブランドを立ち上げる方法は4つ考えられます。それぞれの方法の概要について解説します。

実店舗

実店舗を構えてアパレルブランドを立ち上げる方法はイメージしやすいです。しかし、現実的なハードルや難易度が高い方法でもあります。実店舗でスタートさせるには店舗探し、契約、店舗のディスプレイの手配、家賃の支払いといったことが必要です。オンラインショップやフリマと比較すると、ハードルが高いことが実店舗のデメリット。

一方、実店舗のメリットはお客様の安心です。お客様と会話を交わしたり、直接購入するところに立ち会えたりします。資金と時間に余裕のある人におすすめの方法です。

フリマやポップアップストア

フリマとはフリーマーケットの略語です。不要品や再生可能な品を公園に持ち寄って売買・交換することで、日本語では青空市や蚤の市を指します。ポップアップストアとは、数日間から数週間程度の短期間に開設されるショップのことです。「突然現れるお店」といったニュアンスがあり、催事場、レンタルスペース、空きテナントに出店されます。フリマやポップアップストアなら、開店資金が少額でも服を販売できます。

オンラインショップ

開店資金が少なくても問題ないのがオンラインショップです。オンラインショップはネットショップ、オンラインストアとも呼ばれており、インターネット上で店舗を構えて宣伝・販売します。Webサイトを通じて商品を販売するため、ランニングコストや運営費がかさみません。

実店舗を比較し、オープンまでがスピーディーなのも特徴です。オンラインショップのプラットフォームはいろいろありますが、使いやすさやランニングコストの面からShopifyがおすすめ。月々29ドルでオンラインショップが運営できます。

クラウドファンディング

資金調達にクラウドファンディングを利用し、ファンを獲得する方法が最近は目立ちます。クラウドファンディングとはクラウド(群衆)と資金調達(ファンディング)を掛け合わせた言葉で、インターネットを通じて不特定多数から少額ずつ資金を調達する仕組みです。

支援者の共感を得られればノーリスクで資金が調達でき、くわえて、無料でプロモーション活動ができます。クラウドファンディングを通じてファンを獲得し、販売につなげることも可能でしょう。多くの人を巻き込めるストーリーや、熱い思いを持っている人におすすめの方法です。

アパレルブランドを立ち上げる事前準備と流れ

アパレルブランドを立ち上げる事前準備と流れ

アパレルショップを立ち上げる事前準備と流れについて解説します。

服を自分で作るか、仕入れるか決める

アパレルブランド立ち上げにあたり、最初に決めなければならないのは「自分で服を作る」「仕入れる」のどちらにするかです。この決定によって、その後の準備や工程、販売戦略が大きく変わってきます。

ネットで仕入れるなら「NETSEA(ネッシー)」「スーパーデリバリー」といった仕入れサイトが利用できます。ほかにも、海外から服を仕入れる選択肢もあるでしょう。中国の「アリババ」「タオバオ」といった仕入れサイトは、衣料品も幅広く扱っています。

自分で作る場合、ブランドのコンセプトに合わせてオリジナリティのある商品を生み出しましょう。自身に足りない技術は外部サービスを利用して補完できます。裁縫してくれる人を見つける「nutte(ヌッテ)」といったマッチングサービスや、企画からデザインまでサポートしてくれる「sitateru(シタテル)」などを利用しましょう。

開業資金の準備

アパレルブランド立ち上げのための開業資金を用意しましょう。必要な開業資金は、実店舗とオンラインショップで大きく異なります。店舗の場合は1000万円ほどの開業資金が必要とされますが、オンラインショップでは数万円程度ですむことも。リスクを最小限に抑えてスタートするなら、オンラインショップがおすすめです。Shopifyなら初期費用は無料、月額29ドルでスタートできます。

ブランドのコンセプトやロゴを決める

ブランドのコンセプトやロゴを決めておくことは、プロモーションをする上で重要です。プロモーションにはGoogle広告Googleビジネスプロフィール(旧「Googleマイビジネス」)、SNSなどを活用しましょう。コンセプトをしっかり決めておかないと、発信内容に一貫性がなくなります。準備段階でコンセプトを固め、効果的なプロモーションにつなげましょう。

ロゴは自分で「Canva」を利用して作る方法と、クラウドワークスランサーズを利用して外注する方法があります。資金と相談してロゴの作成方法を決めましょう。

商標登録する

商標登録は必須ではありませんが、アパレルブランドを立ち上げるなら視野に入れておきましょう。ほかの人に同じブランド名を登録された場合、自分のブランド名が使えなくなる可能性があるからです。「特許情報プラットフォーム|J-PlatPat」で検索すると、同じ商標が登録されていないか確認できます。商標登録は個人ではハードルが高いため、弁理士に相談しましょう。

開業届の提出

開業届は必須ではありませんが、青色申告ができるようになります。事業所得から最大65万円を控除できるなど、青色申告のメリットは大きいです。ほかにも、屋号付き銀行口座を開設できます。また、社会的信用も届け出を出していないより上がります。開業届を出すかどうか、しっかりと検討しましょう。

宣伝・販売

販売の準備が整ったら、宣伝で集客をしましょう。集客方法はGoogle広告、Googleマイビジネス、SNSといった媒体が有力です。インフルエンサーマーケティングやGoogleリスティング広告、アフィリエイト広告といったマーケティング手法を通じて集客を行いましょう。広告費がかけられない場合は、SNSで地道にファンを獲得する必要があります。積極的にインフルエンサーに働きかけ、ブランドの認知度を上げましょう。

アパレルブランド立ち上げを成功させるためのポイント

アパレルブランド立ち上げを成功させるためのポイント

アパレルブランド立ち上げを成功させるポイントについて解説します。

リスクは最小限に

起業を志す人の多くは、起業をするとき前のめりになります。リスクを無視し、多くの経費をかけて大きくスタートしようとするのです。しかし、スタートのリスクは最小限に抑えましょう。起業して3年後に生存している確率は50%です。10年後も存続している確率はわずか26%。リスクを最小限にするために、最初はオンラインショップからスタートするのがおすすめです。

ニーズを的確に捉える

ユーザーがどのような商品を求めているのか、ニーズを的確に捉えることが必要です。アパレル業界のトレンドは日々、変化しています。そのため、マーケットのリサーチを欠かさず、ニーズを小まめに探りましょう。市場のニーズとブランドが食い違っていると、どれだけ高品質な製品でも売れません。ブランドのコンセプトと市場のニーズをマッチさせることが求められます。

類似ブランドがないかチェック

類似のブランドがあると、差別化ができずファンの心をつかめない可能性があります。自身のブランドを考えるとき、どうしても有名ブランドや好きなブランドと似てしまうことがあります。既存ブランドと似ていると、最悪の場合ユーザーは「パクリだ」と思うかもしれません。ブランドのコンセプトがまとまった時点で、立ち止まって類似ブランドがないかチェックしましょう。

まとめ

アパレルブランドを立ち上げる方法は4つあります。

  • 実店舗
  • フリマやポップアップショップ
  • オンラインショップ
  • クラウドファンディング

実店舗は多くの資金が必要で、立ち上げるリスクが大きいです。リスクを最小限に抑えるなら、オンラインショップでスタートしましょう。オンラインショップにはいくつかのプラットフォームがあります。中でも、Shopifyは初期費用がかからず月額29ドルで利用できるのでおすすめです。オンラインショップで賢くアパレルブランドを立ち上げましょう。

Shopifyでオンラインショップを立ち上げる方法は、こちらの記事を参考にして下さい。