ECサイトでのショッピングでは、実店舗での買い物のように商品を手に取ることはできません。そのため、商品の良し悪しを判断できず、ユーザーが購入に踏み切れないことがあります。その商品を購入したユーザーのリアルな感想をレビューとして表示できれば、購入検討しているユーザーに判断材料を与えることができます。こちらではそうしたレビュー機能をShopifyに実装できる「Judge.me」をご紹介します。
目次
Judge.meとは
Judge.me（Judge.me Product Reviews）は商品レビュー機能を実装できるShopifyアプリです。
商品を購入した顧客は、使用した感想などを商品ページに投稿できます。購入を検討しているユーザーにとって、購入者によるレビューはとても役立つ判断材料です。また、多くのレビューが集まっている商品は、閲覧しているユーザーに「人気がある」という印象を与えます。
Judge.meは、購入者に投稿フォーム形式のメールを送ることで、効率的にレビューを増やしていくことが可能です。レビューを投稿してくれたユーザーに対してクーポンを配布できるため、顧客にメリットを提供することもできます。
レビュー機能が実装されるメリット
レビュー機能が実装されることによって、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか。
最もたるメリットは、ユーザーの購買力やショップのブランド力を高められることです。レビューを見るという時点で、ユーザーは商品に対して興味を持っています。好意的なレビューがあれば、さらに購入の確度は高まるでしょう。また、たくさんの高評価レビューが集まっていれば、「信頼できるショップ」という印象を与えられます。
購入したユーザーにとっても、ショップの宣伝に関われることからエンゲージメントが高まる傾向があるようです。率直な商品の感想は、ショップにとっても貴重なフィードバックとなります。たとえネガティブなレビューが投稿されたとしても、真摯な対応を見せることで他のユーザーからの印象が良くなることもあるようです。
Judge.meの機能
Judge.meにはどういった機能があるのでしょうか。以下ではJudge.meの機能を大きく「レビュー掲載機能」「レビューを増やす機能」「Q&A機能」「他サービスとの連携機能」の4種類に分けてご紹介します。
レビュー掲載機能
Judge.meのメイン機能と言えるのが、レビュー掲載機能です。代表的な例として、商品詳細ページにレビューのウィジェットを設置する機能が挙げられます。商品情報を見たユーザーはそのままレビューを確認できるため、購入者のリアルな声をすぐ参考にできるでしょう。
ショップのトップページにレビューを表示することもできます。ショップ内で評価されていることをアピールできれば、最初はその商品に興味を持っていなかったユーザーを誘導できるかもしれません。
レビューは、テキスト、5段階評価、写真や動画など、さまざまな形式で表示することができます。レビューには返信することができるため、商品を購入したユーザーとコミュニケーションをとることも可能です。また、表示するレビューは任意で選択できるため、いたずらや悪意のあるレビューを表示対象から除外することもできます。
レビューを増やす機能
Judge.meには、レビューを増やす機能も実装されています。購入したユーザーに対しては、商品レビューの投稿を依頼するメールを送信できます。メールの内容はショップ運営者側で編集できるほか、すぐ利用できるテンプレートが4種類用意されているため手間がかかりません。
レビューを投稿してくれた顧客に対しては、次回利用時に利用できるクーポンを配布できます。この機能により積極的なレビューの投稿が期待できるだけではなく、リピート購入にもつながるでしょう。
少なからずユーザーに手間をかけることになるため、レビューが自然に増えていくことはあまりないかもしれません。上述した機能を利用することにより、着実にレビュー数が充実していくでしょう。
Q&A機能
優良プランでは、ユーザーからの質疑を受け付けられるQ＆A機能を利用できます。ユーザーが抱えている疑問や不安を解消できるため、購入率のアップにつながるでしょう。また、既存の商品ページでは案内しきれていない情報がわかるため、ページを改善していくヒントが得られることもあります。
他サービスとの連携機能
Judge.meは他サービスとの連携機能も豊富です。例としてSNSとの連携が挙げられます。FacebookやTwitter、PinterestといったSNSに広告を展開できるShopifyアプリは他にもありますが、Judge.meの特徴はレビューを投稿できる点です。
商品画像などの情報とあわせてレビューが投稿されるため、投稿を見たユーザーに対するに認知と、信頼の獲得の両方を一度に実現できます。SNS連携させておけば投稿は自動で行われるため、手間もかかりません。
また、Googleの検索結果上部に表示されるスニペット部分にレビューが自動表示される点も強みです。膨大な数のGoogleユーザーに、レビューという説得力のある情報とともに商品の魅力を訴求できます。
Judge.meの費用
Judge.meには、無料の「Forever Free」プランと、月額15ドルの「Awesome」プランの2種類が用意されています。無料のプランでも、レビューの表示機能や投稿依頼機能といった基本機能は利用できます。ショップのレビューを充実させていきたい、といったシンプルな目的であれば、無料のプランでも十分事足りるでしょう。
無料でレビュー機能を実装できるShopifyアプリはごく少数です。また、他のアプリはJudge.meほど機能充実しているとは言えません。つまり、無料でショップにレビュー機能を実装したければ、導入するのはJudge.me一択となります。
特にショップ運営が初期の段階であれば、なるべくコストをかけたくないと考えるのは自然なことです。Judge.meであれば、コストをかけることなくレビュー機能を実装できます。また、レビュー機能のほか、SNSとの連携機能も無料プランで利用できるため、認知を拡大していくことも十分可能です。
もちろん、機能が大幅に拡張される有料プランも魅力的です。Q＆A機能が利用できるため、顧客とのコミュニケーションによりエンゲージメントを深めることができます。レビュー投稿に協力してくれたユーザーへのクーポン発行機能も利用できるため、レビュー数を増やしやすいでしょう。よりレビューを充実したサイトにしたければ、有料プランへの切り替えをおすすめします。
judge.meの導入方法
以下では、Judge.meの導入から初期設定までのステップをご紹介します(Shopifyストアの開設は事前に済ませてください)。
- Judge.meのダウンロード
Judge.meはShopifyアプリストアからダウンロードできます。Judge.meのアイコンを見つけ、クリックしてください。
遷移後の画面で、「アプリを追加する」をクリックしましょう。
クリック後は、Shopify管理画面に遷移します。詳細を読んだうえで、下部の「アプリをインストール」をクリックしてください。
- Judge.meの初期設定
インストール時には、自分でウィジェットの場所をカスタマイズする設定と、アプリ側での自動設定を選ぶことができます。今回は自動設定を選択します。左のボックスにチェックを入れたうえで、「Start Installation」をクリックしましょう。
3種類のなかから、ウィジェットを選択できます。任意のウィジェットのボックスのチェックを入れ、「Next」をクリックしてください。
最後に2種類のテーマから選択します。一般的な利用の場合、左側のシンプルなテーマが推奨されています。希望のテーマを選び、「Install Judge me. Now」をクリックしてください。
以上でJudge.meの初期設定は完了です。必要に応じてカスタマイズを行いましょう。
ウィジェットを日本語へ切り替えたければ、「Setting」から設定変更してください。
まとめ
Judge.meを導入すれば、商品を購入したユーザーにプロモーターとして活躍してもらうことができます。ECサイトを利用しているユーザーにとって、手に触れられない商品の良さを判断するために最も知りたい情報は、その商品を購入した他のユーザーの「生」の声です。同様のShopifyアプリのなかでも機能が充実しており、何より無料で利用できるため、ぜひインストールしてみてください。
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