ShopifyでECサイトを設立したけど、思うように販売成績が上がらなくて困っている方もいるでしょう。また、ShopifyとLINEを連携させたいけど、方法が分からず行き詰っている方もいるのではないでしょうか。ここではShopifyとLINEを連携させるメリットと、連携方法を解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ShopifyとLINEを連携させるメリット
LINEのユーザーの多さを活かせる
数あるSNSの中でもLINEはユーザーの多さが最大の特徴で、国内に9,000万人以上(2021年12月末時点)ものユーザーがいます。単に人数が多いだけではなく、若者から高齢者まで幅広い年齢層に利用されており、性別による偏りもないため、ユーザーの属性を問わないマーケティングが可能です。
さらに、LINEのユーザーはアクティブ率が高いことも特徴で、ほとんどのユーザーが毎日利用しているため、メッセージなどの配信を目に留めてもらいやすいメリットもあります。
LINE公式アカウントを利用できる
LINEには企業や個人事業主などが集客のために利用できる「LINE公式アカウント」が用意されています。LINE公式アカウントには、個人用のアカウントにはない「リッチメニュー」やクーポンの配信などの機能があります。LINE公式アカウントを作成するだけなら無料でできるので、まずは作成してみることをおすすめします。
充実したメッセージ機能を利用できる
LINE公式アカウントでは、通常のチャット機能の他にも、リッチメッセージやAI応答メッセージ機能などが利用できます。チャットはメールに比べてはるかにスピーディーなやり取りができるうえに、やり取りの内容がログとして残ることもメリットです。
さまざまなデータの収集ができる
LINE公式アカウントの意外な便利機能として、さまざまなデータの収集ができることが挙げられます。友だち登録の増減やメッセージの閲覧数、配信したクーポンの利用状況やアンケート結果など、Shopifyでは不可能なデータの収集もできるので、有効に活用しましょう。
ShopifyとLINEの連携方法
LINE公式アカウントを作成する
ShopifyとLINEを連携させるためには、まず「LINE公式アカウント」を作成する必要があります。LINE公式アカウントには無料プランと2つの有料プランがあり、アカウントを作成した時点では全てのアカウントが無料プランです。
無料プランでも基本的な機能は備えており、小規模の運用は十分に可能ですが、利用開始後に必要に応じて有料プランに変更することができます。LINE公式アカウントの料金プランは以下の通りです。(金額は全て税別)
プラン | フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数/月 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ従量料金 | 不可 | 5円/通 | ~3円/通 |
LINE公式アカウントの「友だち」を増やす
LINE公式アカウントのさまざまな機能をマーケティングに活用するためには、まずはたくさんの顧客に「友だち登録」してもらうことが必要になります。なぜなら、企業と顧客が「友だち」として繋がることによって初めてダイレクトなやり取りが可能になり、配信した情報が顧客の目に留まりやすいLINEのメリットを活かせるからです。
顧客に友だち登録してもらうための方法は、おもに以下の通りです。
- 実店舗に「友だち追加用QRコード」を掲示する
- Webサイトに「友だち追加ボタン」を設置する
実店舗を所有している場合は、LINE公式アカウントのIDや「友だち追加用QRコード」を掲載したポスターやチラシなどを配置し、友だち登録してもらうための機会を顧客に用意します。
QRコードを掲載したポスターは、LINE公式アカウントのWeb版管理画面から無料でダウンロードできるので、ぜひ利用しましょう。店舗のWebサイトを所有している場合は、サイト内にLINEの「友だち追加ボタン」を設置しておくことも有効です。
「友だち追加ボタン」の設置方法は、LINE公式アカウントの管理画面のメニューの中の「友だちを増やす」をクリックし、一番下までスクロールします。そこに「Webサイトにボタンを設置する」という案内とともにHTMLコードが表示されているので、コピーして自身のWebサイトに貼り付ければ「友だち追加ボタン」が設置されます。
しかし、友だち登録を増やすためには、顧客にその機会を用意するだけでは十分とは言えません。できるだけ多くの顧客に友だち登録してもらうためには、以下のようなアクションを起こすことが望まれます。
- 店頭で積極的に声掛けする
- 魅力的なオファーを用意する
- Webサイトに追尾式のバナーを設置する
- LINEスタンプを配信する
Webマーケティング全盛の今日においても、対面で顧客と接する機会は重要で、店頭でLINEの友だち登録を呼びかけることは大きな意味があります。また、友だち登録するとクーポンの配信やプレゼントの贈呈があるなど、顧客にとって魅力的なオファーを用意しておくことも欠かせません。
Webサイトにおいては、友だち登録へと導くためのバナーを追尾式で設置しておくと、常にユーザーの目に留まるので有効です。さらに、コミュニケーションツールとしてのLINEの特徴を活かし、友だち登録してもらうことを条件にLINEスタンプを提供するという方法も一般的に行われています。
メッセージを配信する
友だち登録を増やしながら、同時進行で行うべきことは、顧客にとってお得な情報をメッセージとして配信することです。新商品の情報をいち早く配信したり、期間限定の商品やキャンペーンの情報を配信するなどがおもな内容になります。
全ての「友だち」に一斉配信できるうえに、メールのように他のメッセージによって埋もれてしまうことがないので、高い開封率が期待できることがLINEのメリットです。また、LINE公式アカウント独自の「リッチメッセージ」を利用すれば、視認性の高いメッセージを配信できるので、商品を認知させる高い効果が期待できます。
LINEチャットを利用する
LINEチャットでは、個人用アカウントと同じように顧客とダイレクトでメッセージのやり取りができます。さらにAIを利用した自動応答メッセージ機能もあり、営業時間外でも顧客からの問い合わせや予約対応などが可能なので、ぜひ設定しておきましょう。
ShopifyとLINEの連携に役立つサービス
CRM PLUS on LINE
「CRM PLUS on LINE」はShopifyとLINEを連携させるために提供されているサービスで、旧名「ソーシャルPLUS」から改名されました。IDを連携させることによって、LINEのIDを利用してECサイトにログインできたり、顧客のデータに基づいたメッセージの配信などを行えます。CRM PLUS on LINEの料金プランは以下の通りです。
プラン | フリー | エントリー | グロース | スタンダード | プロ | アドバンス |
月額料金 | 無料 | $10 | $30 | $50 | $100 | $200~ |
ID連携 ユーザー数 | 100人 | 300人 | 1,000人 | 2,000人 | 10,000人 | 無制限 |
BuyButton
BuyButtonはShopifyが公式に提供しているサービスで、LINEで顧客に送信するメッセージにECサイトのカートと決済画面へのショートカットを埋め込むことができます。Shopifyの管理画面のメニューにある「オンラインストア」から簡単に追加できる機能で、追加コストもかからないため、おすすめです。
まとめ
ShopifyとLINEを連携させることは、ECサイト運営に行き詰っている方にとって1つの有効な打開策です。ご紹介した機能の他にもLINE広告やLINE VOOMなどがあり、大きなポテンシャルを秘めているので、この機会にぜひアカウントを作成してマーケティングに活かしてください。
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